アラフォーリーマン、10年後には最も使えない存在に!?
◆後輩のいないサラリーマン最悪の10年後
「上の世代がつかえているせいで出世できず、いつまでも下っ端」「雑務をやるはずの事務のおばちゃんがお局化している」「ただでさえ少ない新人が、ゆとりで使えない」etc.と、後輩不足を嘆くアラフォーサラリーマンたち。しかし、5年後、10年後を考えたときに、定年後の60代や派遣のおばちゃんにも労働力としては負けてしまう可能性が大きいと人材紹介会社キープレイヤーズ代表の高野秀敏氏は指摘する。
「出世できず、マネジメント能力も身につかないままで働き続けたら、5年後、10年後にはこの世代は確実にリストラ候補です。マネジメントを任せるなら、マネジメント経験のある60代を再雇用したほうがいい。800万円で雇うのは無理でも、再雇用ということで400万円程度に賃金を抑えられるなら、経験のない下の世代を600万円で雇うよりよっぽど合理的です」
ならば、ずっと雑用をやり続けるしかないのか?
「雑用でも仕事があるならまだ幸せなほうですよ。今後雇用の流動化は一層進んでいきます。雑用だったら派遣の女性や海外の労働力を頼ったほうがコストパフォーマンスもいい。10年後、一番使い手がないのが現在のアラフォー世代サラリーマンなんです」
さらに、ゆとり世代もバカにできないと指摘を続ける。
「ゆとりは使えない、と口を揃えて言いますが、コミュニケーション能力や根性はさておき、デフォルトの英語力やパソコンスキルは圧倒的に底上げされていますからね。その点ではゆとり世代にも勝てない可能性があります」
本人の努力ではどうにもならない、生まれた時代自体が悪かったと言わんばかりの厳しい未来……。そんなアラフォーサラリーマンに生き延びる道はあるのか?
【高野秀敏氏】
転職斡旋を専門とするキープレイヤーズ代表。企業コンサルタント。大手人材派遣会社インテリジェンスを経て独立し、現在に至る
イラスト/サダ
― サラリーマンを蝕む「後輩が足らない!」症候群【9】 ―

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