青山裕企氏直伝「女のコをかわいく撮る3つのコツ」
デジタルカメラの進歩により、誰もが簡単に美しい写真を撮れるようになった。しかし、プロのカメラマンが撮った写真は、なぜあんなにも人の心を動かすのだろうか? その秘密を探るべく、写真集『スクールガールコンプレックス』などを上梓し、女のコをかわいく撮ることで知られる青山裕企氏によるワークショップ『空想女子校撮影会!!』に参加した。日々コスプレイヤーやコンパニオンを撮影している記者も「もっと女のコをかわいく撮りたい!」という想いを胸に、青山氏が明かしたテクニックの一部を実践。青山氏が撮影した撮影例とともに、かわいく女のコを撮るコツを紹介しよう。
ワークショップは、まず参加者がモデルを1人1分で撮影、その後青山氏の講義を挟んで、もう1度撮影という流れで行われた。具体的なカメラの設定などには触れず、あくまで心構えや構図の作り方がメイン。なかでも記者が特に劇的変化を感じたのは下記の3点だ。
◆背景よりもまず光をみる
まずは光。「光の入り方が重要。設定をいくらいじっても、光をみないと本質的ではない」と光の重要性を熱弁。また、「女性のポートレート撮影をする場合、よほど狙いがない限りは顔に影で凹凸がでるのはよくない」とも。基本的には逆光が鉄板で、シルエットやフォルムの美しさを際立たせることができるそうだ。記者は、自然光がたっぷり降り注ぐ窓際を逃し、なぜかストロボを使っての撮影をおこなってしまった。
⇒【画像】https://nikkan-spa.jp/428503/yaws-02
◆ ◯◯越しで撮る(カメラを意識させない・距離感を写す)
自然な仕草をどうやったら引き出せるのか。前提として「棒立ちが一番緊張する。そのまま自由に動いてと言われても困ってしまう」ということを覚えておきたい。さらに、「壁にもたれると少し落ち着く、椅子に座ると安心する、するとモデルさんはリラックスしてポーズの指示もしやすくなる」と、順を追っていくことが大事なようだ。究極はうつぶせ。「モデルさんは見られているから緊張する。うつぶせになれば、撮る側は見放題だし、何でも撮れます。こちらが無言だと再び緊張してしまうので、適度に声はかけましょう。大事なのは信頼」とのこと。また、定番の構図として、『越しで撮る』をオススメしていた。伸ばした手越しのポーズは、「何かを隔てることで届かなさ・距離感を表現できます」と、写真に意味や雰囲気を持たせる手法の一つのようだ。
⇒【画像】https://nikkan-spa.jp/428503/yaws-06
◆ピントは気になった部分に合わせれば良い(瞳に限らず)
青山氏の撮影スタイルで特徴的だった点は、ゆったりとリラックスしたムードで会話を交えながら撮影していたこと。会話が苦手という人も「他の人に話してもらうのもアリ。目線がほしい場合は『チラッって言ったらカメラみて』と予め頼んでおけば撮影に集中できます」というから安心だ。また、青山氏がたびたび言っていたのが「実はいま耳撮ってました」。どんな写真を撮りたいか、どの部分が魅力的なのか、具体的にイメージして撮影に挑むことが重要のようだ。「それは本当に自分が撮りたい写真なのか?」そう自問自答せよとのこと。記者はアドバイスをうけ、さっそくメガネをかける仕草をお願いした。
⇒【画像】https://nikkan-spa.jp/428503/yaws-10
今回のワークショップで紹介されたテクニックは、青山氏が普段から心がけていることのごく一部だ。さらに詳しい写真テクについては、『ガールズフォトの撮り方』に詳しい。カメラ機材ばかり買い集めず、まずは基本的な心構えから叩きこんでいきたい。
【青山裕企】
写真家。1978年愛知県名古屋市生まれ。『ソラリーマン』『絶対領域』『パイスラッシュ』など、次々と話題の写真集を発表。今年4月には、代表作ともいえるシリーズの第3弾『スクールガール・コンプレックス(女子校)』が発売されたばかり。SPA!本誌では『SKE48謎解きParts』が好評連載中。
<取材・文・撮影/林健太>
- 青山氏撮影
- 青山氏撮影
- いきなりストロボを使ってしまった。残念!(記者撮影)
- 青山氏撮影
- 青山氏の撮影スタイル
- アドバイス後、パーティション越しにブレザーを脱いでもらった(記者撮影)
- 小さくなってもらうとかわいい法則(青山氏撮影)
- 振り返れば美しい&耳を狙っていた青山氏(記者撮影)
- 気になったところ(メガネ)にピントを合わせた(記者撮影)
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『スクールガール・コンプレックス(女子校)』 女の子は謎。女の子同士はもっと謎。内緒話のボディ・ランゲージ。 ![]() |
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