“健康になれそう”に演出される「サプリメントの効果」
―[[健康情報のカラクリ]を暴く]―
我々が普段、何げなく受け止めてきた健康情報にミスリードやウソ、誤解が含まれている確率は決して低くはないという。巷にあふれる「健康情報のカラクリ」をSPA!取材班が追った。
◆“あたかも健康になれそうなサプリ”、そのカラクリとは?
健康情報を弄しているのは、何も医療関係者やマスコミだけではない。利益を確保するために製薬会社やサプリメント業者は健康情報の“操作”に躍起になっている。製薬会社に研究者として勤務する金子大樹氏(仮名・39歳)は、次のようにその内幕を明かす。
「薬と違って、サプリメントや健康補助成分などはそもそも『病気を治す』といった明確なゴールがないためグレーなことが多い。たとえば、あるサプリを飲んで肌がきれいになったとしても、それがそのサプリによるものか、また別の要因によるものかをジャッジすることは容易ではありません。少し前に流行したトクホ(特定保健用食品)も同様に医薬品ではないので、似たようなものですね」
そのためメーカーや、宣伝を請け負う代理店、PR会社は、あの手この手であたかも健康になれるかのような“演出”に力を注ぐ。
「よくやるのが、権威らしき人のお墨付きを得ることです。医師や大学教授などハクがある人に推薦してもらうのが手っ取り早い方法」とPR会社勤務の大場遥氏(仮名・31歳)は語る。
「都合のいいコメントをくれる人の目星を普段から、ある程度つけていてお願いしています。もちろんその分野の権威であることが望ましいですが、なかにはよく見るとほとんど関係ないといったひどいケースもあったりします」
そして、仕上げはキャッチコピーによるミスリードだという。
「薬ではなくとも薬事法によって広告表現は厳しく制約されているため、その範囲内でどうするかに全精力を傾けます。『毎日の元気をサポート』『ストレスの多い現代社会で戦う人のために』といった、なんとなく効果があるような気がするけど、実際に何に効くかさっぱりわからない宣伝文句が溢れるのはそういった理由です。薬事法に加えて、媒体によってそれぞれガイドラインがあるため、そことのせめぎ合いなっています」
サプリなどについては、「安心を買う」と割り切るくらいが正しい付き合い方と言えそうだ。
イラスト/大ハシ正ヤ
― [健康情報のカラクリ]を暴く【2】 ―
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