ライフ

ゼロ磁場のパワスポ「分杭峠」で異常現象に遭遇

ゼロ磁場の気を感じようと各々が躍起に

けしからん輩はどこにでもいる

 奥には滝があり、「波動水」を汲むことができる。周囲にはじっと座って目を閉じ、瞑想する人。地べたに寝そべっている人。各々、「気」を感じようと躍起になっていた。
瞑想する人

瞑想する人

寝そべる人

寝そべる人

 気が強力に噴出していると言われる最初のスポットは、滝から50メートル程の、何の変哲もない草むらだった。何もない場所に手をかざしてみる。気のせいか、地面から何かが吹き出ているように感じた。磁石の同極が反発しあう時と似た感覚を一瞬だけ感じたが……。他の同行者たちも同じような感想だった。  そこからさらに奥に入り、がけ崩れを起こした地点に到達。そのすぐ前方の崖が、「最強ゼロ磁場スポット」である。「気」は崖の先端から向かって東から流れてきている、とのことだった。以前、「自分は信じない」といって崖に立った人が、その直後に見えない力で吹っ飛ばされてしまったらしい。ただし、気の流れは時間帯によって変化するとのこと。
最奥の崖

最も強力パワーが流れるという、最奥の崖。

 そこで崖の上に立ち、じっと感じ入ること数分。雨脚が強まっていき、気温がどんどん低くなる。何もないし、もう帰りたい……。そう思い始めた頃、驚きの光景を目にした。女性が突如何かの力で歩道側に引っ張られたのである。というより、崖の前方からビリヤード玉のように押し出されたのだ。それは一瞬の出来事であった。 「下から変な力が上がってきたと思ったら、一気に肥大してドーンと襲ってきた」(女性)  筆者も半信半疑で、女性がいた場所に立ってみた。するとなるほど、何かが前方から力を加えてくるのがわかった。しかし超感覚を持たない筆者にとっては微弱なもので、押し戻せばすぐに消えてしまう程度の勢いでしか感じられなかった。その横で女性は、何度も何度も、玉突きをくらっていた。どうやら鈍感な人間にはあまり作用しないらしい。  女性は体内にも異常を感じたらしく、しきりに頭や目の奥が痛いと言った。ほかにも、突如5~6人が体調不良を訴え、スポットに入ることができなかった。また何度もここに来ているという常連参加者の一人によると、入るなり両手が痙攣し、千鳥足になり(「酔っぱらったゾンビ」のような状態)、激しい頭痛に襲われるなど、必ず誰かが何らかの異変に遭遇するという。  下山後、女性が現場で撮った写真にも異変が起きていた。  女性の服がまばゆく発光し、画面の右上隅に人の顔のようなものが浮かび上がっていたのだ。写真の背面は木の葉や山で全面グリーンであるに関わらず、そこに真っ白な人の顔のようなものが、上からスタンプを押したかのように唐突に覆いかぶさっていたのである。  ただ、この現象はここでは珍しいものではないらしい。オカルト・超常現象愛好家のバイブルとも言える雑誌『○ー』でも、同様の写真を何枚も取り上げている。『○ー』の記事曰く、峠に住む聖なる存在が自己アピールをしているらしい。  筆者は女性に写真を提供してほしい旨を伝え、いったんOKをもらったが、その夜「やはり、そっとしておいたほうがいい気がする」と断られた。非常に残念である。というわけでお目汚しで大変心苦しいが、記者の手描きイラストで写真を再現する。

女性の衣服が発光し、右上には峠の守り神らしき人物が!!!(撮影時におこるハレーションという説もあるが……)

 その後、訪れた温泉で「磁場の『気』入りストラップ」を見つけた。筆者はこの時まだ「気」について信じていなかったが、ストラップに触れた瞬間ビリビリとした電気感を味わった。何度も時間をおいて繰り返し触れてみたが、ずっと同じ。あまりにも気になるため、つい購入してしまった。パワーストーン製のものが最もビリビリ来たが、予算がなかったので木製(500円)にしておいた。
ゼロ磁場の「気」入りストラップ

ゼロ磁場の「気」入りストラップ。編集Aにはビリビリ来たっす

 ちなみに帰京後、筆者は三日ほど原因不明の頭痛とけいれん、発熱に襲われ今年最悪の体調不良を経験した。聞くところによると、ゼロ磁場は晴れている早朝に行くのが最良らしい。夕方になるとネガティブなエネルギーに変わっていってしまうから、という噂。筆者が行ったのは夕方でしかも天気は強い雨であった。偶然なのか、それとも……?  ほかには前出の常連客曰く、ここに来た直後に恋人が出来たという人も多いらしい。摩訶不思議なパワーがあるのかもしれない。ともかく超感覚ホルダーを自認する人は、行ってみて損はないスポットだろう。 取材・文・撮影/日刊SPA!取材班
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