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6月の汚部屋は危険!湿気+ホコリで体調悪化

 6月というと湿気がもっとも危険なイメージだが、その水分と交わることで、普段以上に危険性を増すのがホコリ。
部屋

いたるところに物が置いてある部屋。カビ発生のリスクは高まるばかり

「ホコリの特徴は空気中の水蒸気を吸着しやすいこと。雨が多く、室内の湿度が高い6月はカビの要因にもなります」と、話すのは衛生微生物研究センターの李憲俊氏。  どんな危険があるのだろう? 「一度咳やくしゃみが出始めると止まらなくなってかなりツラいんです。時には眠れなくなることもあるほどで……」とホコリの被害を語るのは酒井祐一さん(仮名・26歳)。塾講師として働く酒井さんは、今年の4月に昇進してから仕事が忙しくなり、自宅の掃除にほとんど手が回らなくなったという。 「部屋は一見キレイでした。でも先日深酒をして床の上で目を覚ましたとき、床に積もった超厚いホコリの層を見てしまいました。あれが咳やくしゃみの原因ではないかと思っています」  実際に酒井さん宅を訪れると、ベッドやソファの下、窓のサッシ部分が異常事態。春に溜まりはじめたホコリは、6月にはすっかり積み重なり、カーペット状態だ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=865715 ◆掃除せずに放置するとシックハウスの要因に  李氏によれば、このような状況は見過ごせるものではない。 「ホコリはシックハウス症候群の原因になります。忙しいからといって放置しておくと、健康を害することになりかねず、大いに危険です」  ホコリを大量に吸い込むと、咳やくしゃみに始まり、重症化すればめまいや頭痛、倦怠感を起こすこともあるそうだ。  さらに注意したいのは、和室の隅にたまったホコリだという。 「畳はもともと湿気を吸いやすく、カビが生えやすいもののひとつです。そこにホコリがたまれば、相乗効果でさらにリスクは高まります。仕事で家を空けている時間が長いと換気もできないので、ますますカビが喜ぶ状況が生まれてしまう。何もしないと気がついたときには部屋中にカビが発生してしまうかもしれません」  カビだらけになる前に、最低限ホコリだけは取り除くべし! 【李憲俊氏】 ’54年、韓国生まれ。衛生微生物研究センター所長。カビの専門家としてメディアでも活躍中。著書に『カビの科学』(日刊工業新聞社)などがある ― [6月病]が危ない ―
カビの科学

役に立っているカビも数多くある

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