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谷繁元信が改めて振り返る「3018試合出場とオレのプロ野球人生」

― 連載<俺の職場に天才はいらない!>谷繁元信監督兼選手の管理職的独り言 ― ◆改めて振り返る3018試合出場とオレのプロ野球人生 谷繁元信監督兼選手 7月28日に達成した出場試合の日本記録を、少し時間がたってしまったけど振り返ってみたいと思う。  3018試合という数字は途方もない数字にも思えるけど、実際にオレが歩んできた道のりでもある。オレは常に記録よりも勝利……と口酸っぱく言ってきたけど、改めてこの記録、この数字を振り返ってみると、ここまでよくやってこれたなぁ……という安堵にも似た気持ちになる。  3018試合……この数字が持つ意味とは、プロ野球選手が持たなきゃならないすべての要素の総決算だったんじゃないかとオレは思うんだ。  まず、オレたちプロ野球選手は試合に出なきゃならない。試合に出るためには、代打だろうが途中出場だろうが何か一つでも秀でてなきゃダメだ。そして、続けて出場していくには同じポジションを争う先輩や同僚選手に勝たなきゃダメだ。勝たなきゃいけないポイントはいくつもある。野手であれば打撃、守備、そして走塁もポイントになるだろう。そして忘れてならないのは試合に出続けるためのスタミナ、ケガをしない体づくり。さらにオレの場合、捕手というポジションなので、配球やリードなんかも勝たなきゃいけないポイントだった。どれか一つでも欠けていたら、オレはこの大記録を達成することはなかったと思う。この記録にはプロ野球選手としてのすべてが詰まっているんだ。 ◆常に初心を忘れない父親からの教え  記録を達成した後、オレは父親と母親に改めてこう言ったんだ。 「丈夫な体に生んでくれて、ありがとう」  改まってこんなことを言うのは柄じゃないから、ちょっと恥ずかしかったけど、大記録を達成するために必要となったすべての要素の大元はやはり体。目立ったケガもなく27年間野球選手を続けることができたこの丈夫な体をつくってくれた両親には、いくら感謝してもしきれない。  そんな父親からオレは何度も何度も言われたことがある。それは「初心を忘れるな」ということ。飾り気もない、気取ったところもない言葉だけど、この言葉をオレは今でも忘れずに噛みしめている。  初心を忘れないということは、妥協しないということだとオレは思うんだ。だって、初めて試合に出たときに「このくらいでいいや」なんて誰も思わないだろう。なにクソ! 絶対に打ってやる! 絶対に守ってやる!って気持ちで試合に臨むわけじゃない。この気持ちがなくなったら、オレたちプロ野球選手はプロとして失格。だからオレはこの言葉を絶対に忘れないように、胸に刻んでいるんだ。 ※「俺の職場に天才はいらない!」は週刊SPA!にて好評連載中 写真/産経新聞社
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