'02年、新庄剛志氏が出場したサンフランシスコ・ジャイアンツでリーグ制覇したときのチャンピオンリングや記念品(筆者私物)
今年はMLBプレイオフが大いに湧いている。全米一の大都市ニューヨーク(ヤンキース)、人口第2位のロサンゼルス(ドジャース)、3位のシカゴ(カブス)、4位のヒューストン(アストロズ)がそれぞれリーグ優勝決定戦に勝ち残っていたからだ。これは長い歴史を誇るMLB史上はじめての出来事とか。(ヒューストンに球団が誕生したのは1962年のこと)
こうなるとファンとしては、ヤンキースvsドジャースの東西名門決戦でのワールドシリーズ(以下WS)を観たくなるもの。ヤンキースとアストロズは3勝3敗のタイにもつれ、明朝の第7戦で決着がつくが、もしヤンキースが勝ち上がれば1981年以来、36年ぶりの顔合わせが現実のものとなる。(ちなみに、ヤンキースvsカブスが実現していればこちらも1938年以来だった)
前回対戦は、31歳のダルビッシュ、29歳の前田健太、28歳の田中将大らが生まれる前までさかのぼる。
過去にWS日本人対決は2度あった
野球の頂点を決めるワールドシリーズ。これまで日本人選手が出場したWSの系譜は以下の通り。初出場を果たした新庄剛志氏の前には、’98年と’99年にヤンキースのロースターに入った伊良部秀輝氏(故人)がいた。
【日本人のWS出場の系譜】※◯は世界一、●は敗退
・’02年 ジャイアンツ 新庄剛志氏 ●
日本人初出場 初スタメン、初安打、初得点を記録
・’03年 ヤンキース 松井秀喜氏●
日本人初HR、初打点を記録
・’04年 カージナルス 田口壮氏●
・’05年 Wソックス 井口資仁氏○
日本人初のワールドシリーズ優勝
・’06年 カージナルス 田口壮氏○
2度目の出場でWS制覇
・’07年 レッドソックス 松坂大輔・岡島秀樹氏 ○ vsロッキーズ 松井稼●
初の日本人所属チーム同士のWS
・’08年 フィリーズ 田口壮氏○ vs レイズ 岩村明憲氏●
2年連続2度目の日本人対決。田口氏、日本人唯一の2度目の優勝
・’09年 ヤンキース 松井秀喜氏○
日本人初のワールドシリーズMVP
過去最長となる日本人選手9年連続出場
・’13年 レッドソックス 上原浩治・田澤純一○
上原は日本人初のセーブ&胴上げ投手
・’14年 ロイヤルズ 青木宣親●
前年の田澤に続いて日本シリーズ未出場でWS出場