更新日:2019年03月04日 17:19
お金

荷物が多い人は消費感覚に問題がある 「足し算の消費」をやめること

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

斉藤由貴生

第6回 荷物が多い人は消費感覚に問題がある

 以前の記事で、消費を変えなければモノを捨てても無駄ということをご説明いたしました。とはいうものの、生活しているとモノは緩やかながらも自然に増えていくものです。私が思うに、モノが多い人、少ない人の違いは、自分の身のまわりにあるべきモノを取捨選択できているかどうかだと思うのです。  例えば旅行や出張をする時にその取捨選択が試されていると思います。私は荷物が多くなるのが嫌なので、なるべくブリーフケース1つに収まるように着替えからパソコンまで、必要最低限のモノをまとめます。どこに行くのでも大体ブリーフケース1つで事足ります。しかし、日暮里からスカイライナーに乗った時に見る人々の荷物の多いこと。誰しもがキャスター付きの大きなスーツケースを引っ張っているではありませんか。階段では重そうに運んで大変そう。そういう人々を見ていると、中身をそれほど取捨選択せず持ち歩いているんだろうなと思ってしまいます。

生活しているとモノは緩やかながらも自然に増えていくものですが……

 一方、荷物が少ない男性もいました。大抵そういう人は、デキる社長で、出張に行くのにもカバン1つだったりします。本当に必要なモノと必要でないモノの区別が付いているのでしょう。

まずは足し算の消費をやめることからはじめよう

 何が言いたいのかといいますと、自分に本当に必要なモノは非常にシンプルだということ。大抵は、「これは必要かもしれない」という不安から、足し算になっていることが多いです。もし、自分は荷物が多いなぁと思うのなら、その日の終わりにカバンの中の使用したモノのみ残してみてください。おそらくかなりコンパクトになるはずです。  これは部屋にも表れていて、所有物を把握していないと、どんどん足し算になってしまいます。「あれも足りない」「これも必要だ」と。でも、大抵のモノは、あなたはすでに所有しているはずなのです。  まずはその足し算の消費からやめてみましょう。買う際は、ちゃんと今の持ち物の確認をすることが重要です。  さて、私の場合の話ですが、考えて買ったつもりでも、「要らないな」というモノが徐々に出てきます。私もちゃんと取捨選択して、持ち物を確認したうえで、「考えて」買っていたつもりなのです。
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なぜそれが要らないモノになったのか
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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