更新日:2019年02月27日 17:28
お金

真のケチが重視するのは還元率や年会費じゃない!ドケチ快適なクレジットカード選び

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、ケチなのですが、単なるケチではなく、快適さも重視しています。これを私は「ドケチ快適」と命名したのですが、これまでに、ロールスロイスを実質10万円で購入したり、腕時計を「買って⇒楽しんで⇒高く売る」ということ成功させてきました。

斉藤由貴生

 さて、そんな「ドケチ快適」を重視する私が、今回取り上げるテーマはクレジットカードです。  ネット上には様々なクレジットカードの記事がありますが、それらは「還元率」を重視している傾向にあります。ケチであれば還元率は当然かなり需要な要素です。また、年会費も無料であることにこしたことはありません。  しかし、私はクレジットカードにおいて、還元率を重視しておらず、年会費無料という点についてもあまり気にしていないのです。なぜなら、本当のケチならば、もっと重要視しなければならない項目があるからです。

クレジットカードの還元率が無意味な理由

 まず、クレジットカードにおける還元率は、いいカードでも1%程度でしょう。1%の還元率ですと、10万円使っても1000円相当。100万円使ってやっと1万円相当です。ここで、1万円という額に対して「大きい」と感じるか、それとも「たった1万円」と感じるかは重要ではありません。もちろん、私は日々買う消しゴムからパンまで「いいものを安く」買う努力をしていますから、1万円の重みは理解しているつもりです。しかし、クレジットカードのポイントにおいては、1万円相当ということに対してあまり気にする必要はないと感じます。

ケチな男のクレジットカード選びって?

 なぜなら、その1万円は100万円という額を使って初めて手に入る1万円相当だからです。生活するうえで、必要なモノを買えば年間100万円相当の買い物をするかもしれません。そして、それを全てカードで支払えば、1万円分の還元を受けられるわけですから、一見お得に感じます。  けれども、還元率にこだわっていると、1万円分のポイントを得ようとするまで、考えなければならない余計なことが多いのです。「考えて買う」という行為は、モノを買う際には重要だと思います。なぜなら、いかにお得に良いものを購入するかが重要だからです。しかし、クレジットカードの還元率のことをいくら考えても、100万円使ってやっと1万円分です。これは、考えるという労働の割に合わないといえます。  また、カードの還元ポイントの交換先として、航空会社のマイルなどが人気のようですが、それらの交換行為は、さらに「なにがお得なのか」を考えさせられます。加えて、マイルなどに変換した場合、ビジネスクラスなどの利用では還元率がとても良いように見えますが、ルールはクレジットカード会社や航空会社に縛られるため、自由度は低いといえます。  そして、それらメリットの多くは、「お金を多く使えば使うほど」価値を感じられるという傾向にあるため、まったくお得に感じません。例えば、私が持っているクレジットカードの1つには、プライオリティパスのプレステージ会員無料の特典がありますが、これは旅行をして初めて使えます。出張族の方ならメリットがあるかもしれませんが、それ以外の方にとっては、大金を払って海外旅行に行かないとメリットありません。当然、私はプライオリティパスを一度も使ったことがありません。
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真のケチが重視するのはショッピングの補償
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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