新入社員が連休明けに「仕事辞めたい」。5月病で気を付けるべき4つのポイント
多くの企業が新入社員を迎え入れる春。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、業務内容や職場環境など、人により理由はさまざまだが、せっかく就職したにもかかわらず、すぐに退職してしまう人もいる。
5月といえば、「5月病」。新入社員はもちろん、多くの会社員がふと「仕事辞めたい」なんて思うもの——。
社会保険労務士法人レクシード代表の鈴木教大(すずきのりひろ)と申します。私は、特定社会保険労務士として沖縄から青森まで数百社にのぼる企業から顧問を依頼され、労使トラブルにおける解決策提示・予防措置提案などを行ってきました。
5月病の問題は毎年のことながら少なからず発生しており、ゴールデンウィークを過ぎたあたりから相談やアドバイスを求める連絡が増える印象です。今回は、私自身が様々な企業へアドバイスをしてきた経験から原因と対策についてお話させていただきます。
5月病とは、新しい環境や生活リズムに適応するために生じるストレス反応のことを指します。一般的には、新卒の社員が入社1か月後、5月頃に起こることから「5月病」と呼ばれることが多いのですが、実際には他の季節でも同様の症状が見られることがあります。
主な症状としては、不眠、体のだるさや倦怠感、食欲不振、イライラや不安感などが挙げられます。また、頭痛やめまい、胃腸の不調など、身体的な不調が現れることもあり、病院ではうつ病の診断をくだされることもあります。
私が社労士業務を行ってきたうえでの肌感覚にはなりますが、5月~9月にかけてうつ病の診断をされ休業することにより傷病手当金の申請をされるケースが多い印象です。また、5月病になってしまう人の特徴としては、ストレスに弱い人や睡眠不足が続いている人、季節の変化に敏感な人、新しい業務になかなか順応できない人がなりやすい傾向にあります。
では、5月病にならないよう、やめるべき行動習慣とはなんでしょうか。
1つ目として睡眠不足があります。5月病はストレスからくる身体的な不調が原因とされています。睡眠不足は身体に負担をかけストレスを増大させるため、十分な睡眠を確保することが重要です。
しかし昨今、スマートフォンやパソコンを夜中遅くまで使用することにより、いつの間にか睡眠不足になってしまう事例を多く聞いています。とくに最近ではオンラインゲームを長時間行っている方が5月病になりやすい印象です。
最近ではオンラインで友達とつながって一緒にゲームができるわけですが、ゴールデンウィークなど長期間にも及ぶ休暇を利用して長時間ゲームに没頭した結果、ゴールデンウィーク後にその習慣から抜け出せず、体調を崩すことが多いようです。
長期間の休暇中であっても規則正しい生活をする必要がありますし、休暇は個人の自由な時間であったとしても、“仕事で最良のパフォーマンスを発揮するためにリフレッシュする期間”であるという認識を持つことも重要ではないでしょうか。
ゴールデンウィークが明けてから「5月病」にならないためには?
①睡眠不足
社会保険労務士法人レクシード代表。沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評がある。企業の労務を“予防”という視点からサポートすることに力を入れており、労働保険・社会保険関係の手続きから給与計算、勤怠管理、行政対応、リスク回避型の就業規則作成支援、入札にからむ経営事項審査サポートまで、幅広く企業の人事サポートを行っている。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ