新型コロナによる巣ごもりで『あつまれどうぶつの森』が大ヒットするも、ブームにまったく乗れないまま在宅勤務が続くスパムです。“あつ森”で仮想世界に浸るのも悪くないが、新型コロナの収束後には思いっきりお外で遊びたい! むしろインドア派だったけど今は野山を駆け回りたい!! でも“3密”は避けなきゃいけないということで、一人でひっそり遊べる「ソロキャンプ」のイロハを学んできた(あくまで一日限定で)。
自然を感じながら新鮮な鹿肉を食す
5月某日。都内某所の河原にやってきたスパムにソロキャンプの極意を教えてくれるのは、サバイバル×アイドルのさばいどる・かほなん氏。見た目の可愛さからは想像できないが、「山へキャンプに出かけて、野草から魚、ヘビまで獲って食したこともありますよ!」という強者だ。YouTube「さばいどるチャンネル」も登録者数22万人超と、大人気。キャンプは道具を一式揃えるだけでお金がかかるイメージだったが、彼女はキャンプ用具で高価なモノはほとんど使わないという。
「専門用具は高額なものも多いので、ホームセンターで揃えれば十分。あとは現地で調達しながらやるのがコツですね」まずはタープ張り(なんとグリーンシート!)からスタートして、火おこしへと手際よく進めていく。そこで取り出したのは、愛用する「キクナイフ」。ナイフ作家の松田菊男氏が作るハンドメイドナイフで、なんと「米兵がお忍びで買いに来るほどの逸品なんです」とのこと。
それを借りて薪割りに初挑戦。左手でナイフを薪の上に置き、右手でもう一本の薪を持ち、ナイフを上から叩いて割っていく。パコン!と割れる瞬間が超気持ちいい。あとはメタルマッチで火をおこせば、あっという間に準備完了。ここまで約30分。さすがの手際だ。大自然に囲まれながら鹿肉にかぶりつく!
さて、いよいよキャンプ飯の準備だ。すると彼女が取り出したのは、なんと塊の鹿肉!
「都会の人は新鮮な鹿肉をあまり食べたことがないと思って、解体したばかりの肉を持ってきました」
流木で飯盒と鹿肉を吊るす「トライポット」を作り、遠火でじっくり焼くこと1時間弱。火から外して鹿肉にナイフをスッと入れると、肉汁が溢れる。自然を感じながら鹿肉と炊き立てご飯をかき込む。そんな幸せを独り占めできるのが、ソロキャンプの魅力だろう。
「私の最終目標はいつか無人島を買い、そこで自給自足をしながら生活したいんです」焚き火を横目に「リアル・あつ森」の夢を話す彼女。そんな逞しい“師匠”の背中を見て、給付金の10万円でキャンプ用品を買いまくろうと誓うスパムでした。
撮影/菊竹規
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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