夏らしいことをなにひとつしないまま9月を迎えたスパムです。近頃はプライベートではほぼ夜の店に行くことを控えていたが、取材のついでに久しぶりに六本木の街をふらついてみると、やはり人もまばらで寂しい限り。
いつも入店待ちの列ができていたクラブもガラガラだ。あれだけいたパリピたちはどこに行ったのだろうか……。そんなことを思いながら歩いていると、なんとも目立つピンク色の光を放つ店を発見。2階の窓からいかにもパリピな女子が手招きしているではないか。セクシーな腰つきに惹かれ、思わず入店した。熟練のパリピたちが夜遊びをアテンド
訪れたのは、六本木駅から徒歩5分ほどにあるエンターテインメントバー「ハニトラ」だ。こちらはクラブを中心に活動するパーティガール集団「TOKYO PGR」がプロデュースする店で、所属するダンサーやテキーラガールたちがスタッフとして接客してくれるのだ。まるでクラブのようなエントランスを抜けると、店内はピンクの照明に包まれてなんとも怪しげ。
ヘソ出しTシャツ&ホットパンツ姿のはるかちゃん、りりかちゃん、あいりちゃんのパリピ3人組が登場した。あいり「窓越しに店内が見えるから、お尻を振ったり手招きしたりしてると、『何、この店?』と入ってくる人が結構いるんですよ(笑)」
注文するまでもなく注がれていた食前酒「駆けつけテキーラ」で、早速、乾杯。「今夜はあなたをハニートラップ!」とのかけ声に合わせて今年初のショットをグイッと流し込むと、久しぶりのテキーラはパンチ力抜群。ヘビーな夏バテも吹っ飛びそうである。
さて、パリピガールたちは今年の夏をどう過ごしていたのか?
あいり「今年は海の家や野外フェスとかで踊る仕事がなくて寂しい限りですねぇ。めっきりお酒の量も減っちゃいましたよ」
はるか「自粛期間中でも家の明かりを“クラブ仕様”に変えて宅飲みするコとかいたけどね(笑)」
店内カラオケでは倖田來未が大流行中
だんだんと酔いが回ってきたところで、カラオケの出番。デンモクの履歴を見ると、浜崎あゆみと倖田來未の曲がズラッと並ぶ。“六本木の倖田來未”との異名を持つ男性スタッフ・シュウちゃんが加わり、みんなで「め組のひと(倖田來未Ver)」を熱唱すれば、自然と体が踊りだす。そして渇いた喉にまたテキーラ……ああ、この刹那的な瞬間が懐かしい。
ほかにもPGRの元メンバーがママとして接客しながら日本酒やおばんざいを楽しむ「スナックえっちなお姉さん」というイベントも毎月開催しているとか。また、常連客はこの店を経由してからクラブにくり出すそうだ。 りりか「PGRはクラブや遊び場にいろんなコネがあるんで、『これからクラブに行きたい』って人にはゲストを取ったり、紹介したりできるんですよ。だから一回ここに寄ってからクラブに行けば、間違いない遊び方ができますよ!」言うなれば夜遊びコンシェルジュ的な存在なわけだ。「遅めの夏がやっと始まった~!って感じだよね」と笑いながら、矢継ぎ早にテキーラを飲み干すパリピ女子たち。その勢いに触発されて、久しぶりに千鳥足で帰るスパムでした。
【ハニトラ】
住:東京都港区六本木4-10-4 ARUGAビル2F
電:03-6416-3373
営:21時~翌5時(日曜は24時まで)
休:9月は休みなし
料:チャージ料 2時間/1000円(夏季限定飲み放題プランもあり)
詳細はお店のインスタ(@hanitora.tokyo)で
撮影/菊竹規
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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