10月某日、久しぶりに錦糸町を訪れ、数年前に外国人パブでロシア人女性に食べさせてもらった黒パンの味を懐かしんだスパムです。
錦糸町と聞けば外国人パブのイメージが先行するが、実はかつて一軒だけクラブがあったという。それも今は閉店。
しかし、運営会社が8月にガールズバーとクラブを掛け合わせた“ガールズバーズ”という新感覚の店をオープンしたという情報をキャッチした。
「コロナに負けずに街を盛り上げよう」と熱意に燃える店を体験すべく、早速向かってみた。
“ワンチャン”を狙ってコイン遊びで盛り上げろ
訪れたのはJR錦糸町駅から徒歩5分ほどにあるアミューズメントガールズバーズ「ONECHAN(ワンチャン)」だ。
「今夜は“ワンチャン”狙って遊んでもらいたい」(オーナー)という店名の由来に胸も高鳴るスパム。階段を上がり体温チェックを済ませると、エントランスには荷物を預けるロッカーが配置されていて、雰囲気はクラブそのもの。
50席もある広い店内では大音量のクラブミュージックが流れ、DJブースとダンスステージもあるド派手な空間だ。
そこに「おっすー! はじめましてー!」とテンション高めに接客してくれたのは、れいちゃん(23歳)とちあきちゃん(21歳)のパリピコンビだった。同店のコは対面に座るので、まるでクラブでナンパに成功した気分になれるのだ。 れい「たしかに。みんな私服だし、ガールズバーっぽくはないかも」ちあき「団体のお客さんが多いから、3人以上だとイケイケの合コンをしてる雰囲気あるよね(笑)」
ちなみに同店の飲み放題ドリンクは、なんとすべて“缶”のお酒。缶チューハイを次々に空けてパリピの飲み会ムードに浸るのがワンチャン・スタイルというわけだ。また、現金を「ワンチャンコイン」に替えて、指名や女子へのドリンク、チェキ撮影などに使うチップ遊びも楽しめる。
ちあき「チップはほかにもいろんなサービスに使えるんですよ。例えばステージに立ってデュエットできる“お立ち台カラオケ”とか」
“広大なステージを独占して思いっきり熱唱すべし!
というわけで、普段はダンサーたちが踊るステージを独占してここぞとばかりに大熱唱。両脇から女子の声援を受けつつ、「♪グッバイ!ギミの、運命の、ヒ~トは僕じゃない~!」と、ダミ声の髭ダンを響かせると……居合わせた錦糸町のおじさん客たちも手拍子で盛り上げてくれるではないか。
あれ、これめっちゃ気持ちイイ! 一瞬だけフロアのヒーロー気分を味わったスパムでした。「さて、あとはベロベロになるまで飲みましょうか(笑)」と、今度はワニワニパニックを使った罰ゲームテキーラの応酬がスタート。
3連敗したスパムを「うぇ~い!」と煽る悪ノリ娘たちとのワンチャン気配はもはやなかったが、どこか爽快な気分に浸るスパムでした。【ONECHAN(ワンチャン)】
住:東京都墨田区江東橋3-6-3 クリスタルビル2F
電:03-6659-4116
営:18時~ラスト
休:なし
料:60分/3900円(20時以降は4900円)
イベントの詳細などはお店のHPやツイッター(@onechan_ksc)をチェック
撮影/菊竹規
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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