GoToトラベルの全国一斉停止が発表された昨年の夜、フェイスブックで数年前の年末に行った“バンコク男旅”の写真を眺めていたスパムです。こんな状況では海外など夢のまた夢。どうにか東京で海外気分が味わえる場所はないか……とリサーチしてみると、ヒットしたのは文京区・湯島だった。
湯島は昔から中国やフィリピン、タイなど多国籍の飲み屋が集まる場所だったが、コロナ不況下にもかかわらずベトナムガールズバーが急増しているのだとか。なんで? ということで、アジア随一の美人大国といわれるベトナム美女たちに会いに行ってみた。
訪れたのは、JR御徒町駅から徒歩5分ほどにあるベトナムガールズバー「333」だ。東京の路地裏なのに異国情緒がありすぎる店構えなのですぐわかる。店内にもベトナム産のランタンや工芸品などが飾られ、なんとも幻想的な雰囲気だ。そこに色鮮やかなアオザイ姿で接客してくれたのは、ベトナム人のハルちゃん(25歳)とフェちゃん(21歳)だった。
ハル「ハノイやホーチミンにはこういう感じのお店が何十軒もあって、それを東京につくった感じですよ。カラオケもないから会話を楽しみたいオジサンが多いです」しっかりした日本語での接客に驚かされるスパム。まずは店名と同じベトナムビール「333」を片手に、「ハイ、バー、ヨー!」と、ベトナム語で乾杯!
実は湯島界隈では’20年、ベトナムバーが4店も新たにオープンし、現在は13店舗もある。「’15年頃からベトナム人の留学生が増えて夜の街にも流れてきたけど、彼女たちはビザの関係でカウンターのある店でしか働けないんだよ」(店の常連客)という背景もあり、ベトナム美女が集結するガールズバーが湯島に多く誕生しているわけだ。
ハル「ウチは20代前半の留学生が多いです。店の前で立ってるとアオザイ姿が気になって入るお客もいるし、今はコロナで旅行に行けないから、ベトナムの雰囲気を感じに来てくれる人も増えてます」そんな彼女たちも、コロナの影響で生活が大きく変わったという。
フェ「今は4人のシェアハウスで全員オンラインの授業。営業時間が短くなると収入が減って、学費を払うのが大変なコもたくさん」
ベトナムの“パリピ酒”はもち米で造られている
ツラい状況なのは日本人だけじゃないと痛感したスパム。「今日は飲んでコロナを撃退しましょう!」と、ベトナム産のパリピ酒「ネップモイ」(40度)をショットでいただくと、甘い香りでさっぱり飲みやすい。が、そのあとにテキーラの4倍ぐらいの酔い加減が……。
フェ「ベトナム人はお酒が強いから、新大久保とかにおいしいベトナム料理を食べに行くときは、お酒と一緒に楽しんだりもするね」まだ焦点の定まらないスパムに「もう1杯いきますか?」と笑顔の2人。ベトナム美女、恐るべし。近年ではベトナム女性と結婚する日本人男性が増えているとか。
ハル「ベトナムの女のコはマジメで一途だから、付き合ったら結婚を考える。でも、最近日本は不倫のニュース多い。遊びはダメよ」
店を出るとLINEを交換したハルちゃんから、ベトナム語の可愛いスタンプが。’21年はベトナムに行ける世の中になってほしいと師走の湯島で願うスパムでした。【ベトナムガールズバー「333」】
住:住東京都文京区湯島3-45-2-101
電:03-5846-8808
営:19時~ラスト(※変更の可能性あり。お店に要確認)
休:なし
料:1時間/3000円(飲み放題)、女性ドリンク1000円~。さらにベトナム美女が掲載されているお店のフェイスブックも要チェック(vietnambar333)
撮影/渡辺秀之
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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