2021年に入り、2度目の緊急事態宣言。新年会もままならず、一人飲みの夜を過ごしているスパムです。夜の飲食店も時短要請で苦境に立たされているなか、昨年5月に誕生したウェブサービスが「オンラインスナック横丁」だ。
日本全国だけでなく、なんと海外(!?)も含めた約40店舗のスナックにリモートで遊びに行くことができる。遊び方は、「一対一」「ほかのお客と相席フリー」「仲間でグループ貸し切り」と好みの飲み方に合わせてチケットを購入。予算は1時間3000円程度と明朗会計なのも嬉しい。早速、オンラインスナックでハシゴ酒を楽しんだ。モスクワから銀座まで贅沢な飲み歩きが可能
1軒目に選んだのは山形県にある「Lounge華美」だ。さっそく「山形さ、ようこそ~!」とバリバリの山形弁で接客してくれたのはあみママ。こちらは実店舗も営業しているので、ほかのお客が盛り上がる声を聞きつつ、用意したお酒でリモート乾杯!
あみ「自粛中、当時はオンライン営業だけしったっけがら、こうして店さ出向いで酒飲んでっど、こだい(こんなに)疲れっけがぁ~って、体もテンションも元さ戻るまで大変だっけず~。しかも、今年はほんて(本当)雪うがくて(多くて)車の雪下ろしやら、除雪すねどいげねがら、店さ行くまで苦労すっけはぁ~」一部何を言ってるのかわからないが、茨城県出身のスパムにとってなんとなく親近感が湧く。オンライン営業を始めて、全国からお客さんが訪れるようになったとか。
あみ「こないだは『東京さ、来たことないべ。夜景さ見せたいからドライブしよう』って、それで1時間が過ぎちった人がいて(笑)。『あなたの山形弁を聞いて元気がもらえた』って、お店に菓子折りが届いてたこともあったな~」
日頃の悩みをママに笑い飛ばしてもらうだけでも気分転換になる。
【Lounge華美】
住:山形県寒河江市本町2丁目1-7江戸寿司ビル2F
電:0237-85-7661
料:コース料金は一対一が60分/5500円、フリー60分/3300円など
山形弁のママと楽しんだ直後にモスクワのママにロシア情勢を聞く
続いては、なんとロシアのモスクワにある「BAR清水」。昨秋まで純和風スナックとして営業をしていたが、コロナの影響で閉店。今は自宅でオンラインスナックをしている。
恵美子「モスクワはワクチンが出回り始めて、65歳以上のお年寄りは外出禁止の要請があるけど、若者の自粛ムードはゆるいですね」
さらに「今日は反体制派のデモ中なの」とリアルな世界情勢が知れる。実店舗があった頃は、日本人の駐在員や日本から出張で来たビジネスマンで賑わっていたそう。
恵美子「ほとんど知り合いもいない状態からスタートして、今はアメリカやインドなどにいる日本人の駐在員をはじめ、世界中からアクセスが来るのでありがたいです」スコッチを片手に海外で闘うママの話を聞いているだけでも面白い。コロナが落ち着いたら、お店の再開に向けて動きだす予定だ。
恵美子「ロシアはアニメやマンガなどサブカル人気が高くて、『日本人の彼氏が欲しい』ってロシア人女性が本当に多いんです。一度訪れた方は口を揃えて、『ロシアは最後の楽園だ』って言いますね」【BAR清水】
住:モスクワ初の純和風スナック。オンライン営業のみ
料:コース料金1人60分/2800円(2人は5000円)
インスタ(@shimizu_moscow)
普段は行けない銀座の高級店にだって行ける!
最後は東京だ。シメに選んだのは銀座の「お茶屋バーいろ葉」。普段はハードルが高くて、飲みに行けないエリアでも料金が明朗なので、気軽に利用しやすい。「オンラインならではのお客様も多いですね」と話すのは、銀座で働いて15年超のみづほママ。
みづほ「普段は銀座に来ない若い方がお試しで来られたり、奥さまが予約して、ご夫婦で利用される方もいます。晩酌を楽しむ雰囲気で銀座の美味しいご飯屋さんやスイーツの話で盛り上がりましたね」それぞれの店舗にはオリジナルのオプションがあり、追加オーダーをすることで、いつもとは違う飲みの場を演出することも可能だ。
みづほ「ウチは私が日本各地の地酒やお取り寄せグルメに詳しいので紹介したり、お酒が飲めない方向けにお茶を点てたりもします。オンラインならではの付加価値を楽しんでもらえるようなメニューも体験してもらいたいですね」
【お茶屋バーいろ葉】2月22日には新店舗「銀座いろ葉」がオープン
中央区銀座7-7-19ニューセンタービルB1
電:03-6263-8040
コロナ禍で生まれた新しい交流を堪能して、すっかり旅行をしたような気分に浸る。コロナ明けに実店舗のあるスナックなら再訪するのもありだろう。次回の飲み歩きリストを作りながら、いつの間にか寝落ちしていたスパムでした。
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スパム 主に池袋界隈に出没。重度のタイツフェチで、レギンスに対しては反対の姿勢をとる
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