春は出会いと始まりの季節――とはいえ30代半ばの身としては少々重たくも感じるこの言葉。それは夜遊びのスタイルにおいても同様で、新人キャストの“心の性感帯”を探る楽しさより、古馴染みのオールドミスと傷を舐め合うような失恋トークを重ねたほうが、心休まる今日この頃だ。
「人生最後のモテ期、俺の黄昏流星群はいつ見つかるのか……」
阿佐ヶ谷の安スナックでそうボヤくスギナミを見て、夜遊び仲間のI氏は「たまには若いコと交流しないと心も体も老成化する一方」と窘めるのであった。
スレた夜の女よりもキラキラとした素人女子。それも未来への夢と希望に溢れた女子大生に若いエキスを分けてもらいたい。生娘の生き血を求める吸血鬼のように、夜の新境地を目指すのであった。
女子大生と触れ合い思春期の記憶が蘇る
青春回顧をテーマに訪れたのは銀座のキャンパスカフェ「BADD GIRLS 銀座店」。働くキャストは現役の女子学生のみ。指名、同伴といったキャバクラ的要素はなく、自然体の接客、トークが楽しめるお店だ。私服姿の女のコで賑やかな店内に入ると、文字通り大学のキャンパスに迷い込んだような錯覚を覚える。
「いらっしゃいませ~」
明るい笑顔と嬌声を振りまきながら席についたのは、えくぼがチャーミングな斉藤ゆきなちゃん(20歳)とセクシー担当の浜崎優ちゃん(20歳)。ともに今年4月から3年生という花の女子大生だ。「え~? 34歳なんて枯れる年じゃないですよ。だって、同年代の男のコより頼れるし教えてくれることいっぱいあるし。私よりキラキラしてますよ」(優)
「そうそう。同い年のコができないオトナの遊びやデートをしてみたいんですって」(ゆきな)
オトナの遊び? ほうほう、それでは……と、やおら空揚げを口にしてポッキーゲームをせがむスギナミに対し、「そういうのはダ~メ」とペチッとグーパンチで応酬のゆきなちゃん。「じゃあ私のほうからお返しに……安室奈美恵ゲーム、イェ~イ」と、「嚙まずに『アムロナミエ』を複数回言えないと罰ゲーム」の展開に。
コレだよ、コレッ! 脳裏に蘇る思春期の記憶と若草の香り。婚活中のアラサー女子とじゃ味わえない女子大生との楽しいひととき。
すっかり若さを注入され、笑顔もツヤツヤになったところで、お店をあとにすることにした。
「BADD GIRLS 銀座店」
東京都中央区銀座6-3-12 数寄屋ビルB2
電:03-3574-2030
休:日祝
営:16時半~ラスト
料:4410円(16時半~20時/70分)、1万710円(20時~ラスト/70分)
赤坂、六本木にも系列店アリ。「BADD GIRLS」に在籍する女のコたちをモデルにしたパズルゲーム「いまどき女子大生パネル」はANDROIDアプリで好評配信中。リアルな生写真、プロフィールを楽しめる
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スギナミ 東京都生まれ。主な出没地域は中野、高田馬場の激安スナック。特技は「すぐに折れる心」
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