大半の男のコが通る道の一つにバンドがある。ギターを片手にライブをやれば、それだけで女にモテると思った童貞的発想を胸に抱いたことは、誰にでも一度や二度はあるはずだ。
かくいう筆者、テポドンもギターを片手に夢を見たことがあった。バンドブーム全盛の頃に、パンクだメタルだ、ハードロックとどっぷり浸かった口である。年をとったからなのか、大人になったからなのか、ここ数年はライブハウスやコンサートからも足が遠のいていたそんなある日、ライターの林バウツキからハードなメタラーが集まる店があるといって連れて行かれたのが、こちらのメタルバーなのである。
メタル好きなヘヴィな面々が集結!
歌舞伎町のやや奥まった雑居ビル。その3階に店はある。ドアを開けるとズダダダダダダダッ!と腹にグッとくるノイジーで激しいメタルサウンドが突き刺さる。暗い店内の雰囲気がなんとも毒々しく、いかにも“メタル”な雰囲気を醸し出している。奥のテーブルには何人かの女のコがいて、キャッキャと騒いでいるが、カウンターには長髪にタトゥーという強面な方々が……。
こりゃ、とんでもねぇとこに来ちまったな。
というのが、ファーストインパクトである。だが、そんな思いも取り越し苦労。ビールを頼んで飲もうとすると、隣にいたロン毛のメタラー兄さんから
「おつかれさまッス!」
と満面の笑みで乾杯を求められたのであった。
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テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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