学歴に一番こだわっているのは年収800万円の層だった
ショーンKの学歴詐称騒動を見てもわかるように「学歴にこだわらない」という風潮にあっても、潜在的に人は学歴を意識している。今回、日刊SPA!では30~49歳までのサラリーマン600人にアンケートを実施。「学歴は必要だと思いますか?」の質問に対して、YESと回答したのは77.7%に上った。やはり多くの人が学歴を意識していることが窺い知れるが、さらにこれを年収別で分析し直したところ、意外な事実が判明した。
年収別に同じ結果を分析していると、年収200万円未満が最も低く65.8%。そこから年収が上がれば上がるほどその比率は高くなり、最も多かったのが800万~1000万円未満で92.8%。そこから年収が上がると再びその比率は下がり始め、年収1200万円以上では74.5%となっている。
Q.学歴は必要だと思いますか?
全体 77.7% 22.3%
200万円未満 65.8% 34.2%
200万~400万円未満 72.7% 27.3%
400万~600万円未満 75.1% 24.9%
600万~800万円未満 87.4% 12.6%
800万~1000万円未満 92.8% 7.2%
1000万~1200万円未満 82.9% 17.1%
1200万円以上 74.5% 25.5%
なぜ年収800万円層はほかの層に比べて、学歴を意識しているのだろうか。実際にアンケートに答えてくれた年収800万円層からはこんな声が聞かれた。
「課長までは順調に出世できたが、その先に行くには学閥もある程度必要だと思う。ウチの会社の場合、役員はみんな慶應大学卒ですから」(明治大学卒・40歳)
「高校の同窓会に参加したとき、友達がみな年収1000万円を越えてきた。進学校だったら、自分が行った大学は中の上。ほかは東大とか早稲田とか慶應とか。もっと頑張っておけばよかった」(関西学院大学・37歳)
年収800万円といえば、世の中からすれば順調に出世している人たちだ。だが、だからこそ出世の壁を感じてしまい、学歴による限界を感じてしまうこともある。この壁を乗り越え、年収が1000万円以上になれば、再び学歴を意識する機会も減ってくる。
年収800万~1000万円が最も学歴にこだわる理由
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