保育園でDJが120人の園児をロック!【動画あり】
幼稚園児たちがDJのプレイするダンスミュージックに合わせて狂喜乱舞する……。そんな動画が話題になったのは今年の前半。
その動画でDJプレイをしていたDJのアボカズヒロ氏が再び保育園でDJプレイをするというのでそのプレイに同行してみた。
5月某日、関東近郊にある某保育園にアボ氏と、今回の「箱」である保育園をブッキングし、アボ氏に機材を提供するDJ機材輸入代理店Dirigentのスタッフ、さらにはアボ氏のプレイを取材しにきたTBSラジオ「TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」のスタッフが集まった。(※当日の様子は6月8日22時スタートの同番組にてオンエア予定とのこと!要チェック!)
機材を設置しにかかると、興味を抱いた園児たちが早くもこちらを伺い始める。セッティングを終えた頃には、2歳から5歳までの園児が一同に介していた。その数、およそ120人。
「いやー、今回は今まででも一番の“大箱”ですね」
園児に緊張を悟られないようにアボ氏が言う。
準備万端。フロアでは、いったいなにが行われているのかすらもわからない園児たちがターンテーブルを遠巻きに眺めている。
スクラッチを使ったロボットボイスのMCで挨拶をした後、アボ氏の「コール」ですべては始まった。
「これから大きな音が出るからねー。まずはみんなで大きな声を出してみよう! こんにちはー」
「こんにちはー」
「もっと大きな声出るかな? こんにちはー」
「こんにちは―――――」
「じゃあ今度はジャンプしてみよう!」
ドン、ドン、ドン!
園児たちのコール&レスポンスは完璧。これは思った以上に盛り上がるのではないだろうか……。
そして、いよいよレコードに針が落とされた。
スピーカーから四つ打ちのダンスミュージックが鳴り響き始めた。
⇒【動画】はコチラ https://nikkan-spa.jp/452511
一瞬、戸惑いを見せた園児たちだが、早くもその場で跳び始めるコらが現れた! 4歳、5歳児くらいは早くも「ダンス」的な動きになっているコもいるのが驚きだ。 逆に、2歳児や3歳児は踊り始めるコもいれば、何が起きているのか立ちすくんでいるコもいて、反応がマチマチで面白い。 かかっている曲は四つ打ちのハウスだったりと、子供たちが知る由もない完全なダンスミュージックなのだが、変な知識や先入観なく「音」に反応して踊っているようだ。 DJアボはハウスやヒップホップの合間に巧みに「アンパンマン」や「マル・マル・モリ・モリ」などを挟み込む。 面白いことに、「知ってる曲」がかかるとそれまで音に身を任せていた「踊り」がいったん止まり、歌に聞き入ったり、振り付けのためにステップがなくなったりするのだ。 10分くらいでそれまで立ちすくんでいたコらも、こちら(大人)が少しだけ手を叩いて見せてあげると、それに釣られて手をたたき、次第に笑顔で踊りだす! 20分を過ぎる頃にはそこにはさまざまな「人間模様」があった。 手を繋いで踊るコ、年下のコを引っ張ってあげるコ、ブレイクダンスみたいな動きをするコ、ぶつかって小競り合いを始めるコ、なかなか乗れずにに斜に構えているコ、踊り疲れて寝始めるコ……。 これは、まさしく「クラブ」だ! クラブで見る景色だ! 「毎回、プレイ時間は30分くらいですがその30分に“クラブで起きる一晩のイベント”が凝縮しているんですよ」とアボ氏は語る。 30分、存分に音を楽しんだ園児はDJアボ氏や見知らぬ大人(我々)に元気な挨拶をしてイベントは終了した。 あの話題になった動画を、さらなる「大箱」で体感した我々スタッフは、「音」や「音楽」の可能性もまた、改めて体感したのであった。 ※DJアボ氏のインタビューはこちら⇒https://nikkan-spa.jp/452573 【DJアボカズヒロ(KAZUHIRO ABO)】 ’84年青森県生まれ。小学校低学年時代に録音した「電気グルーブのオールナイトニッポン」を聞いてダンス音楽に目覚め、DJを志す。14歳で小遣いを貯めて機材を購入して以来、DJ・トラックメイキングを始める。東京藝術大学には、「クラブカルチャー的視点でアートを考える」というような内容を面接の時にプレゼンして入学。現在は、ダンストラックのみならず、美術作品のための音響製作やファッションショーや映像作品のための音楽/音響製作も手がける ●TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル http://www.tbsradio.jp/utamaru/ ●Dirigent https://www.dirigent.jp/ ●渋谷アシッドパンダカフェ http://www.acidpanda.com/ <取材・文/日刊SPA!取材班 協力/Dirigent special thanks/古川耕 渋谷アシッドパンダカフェ>
一瞬、戸惑いを見せた園児たちだが、早くもその場で跳び始めるコらが現れた! 4歳、5歳児くらいは早くも「ダンス」的な動きになっているコもいるのが驚きだ。 逆に、2歳児や3歳児は踊り始めるコもいれば、何が起きているのか立ちすくんでいるコもいて、反応がマチマチで面白い。 かかっている曲は四つ打ちのハウスだったりと、子供たちが知る由もない完全なダンスミュージックなのだが、変な知識や先入観なく「音」に反応して踊っているようだ。 DJアボはハウスやヒップホップの合間に巧みに「アンパンマン」や「マル・マル・モリ・モリ」などを挟み込む。 面白いことに、「知ってる曲」がかかるとそれまで音に身を任せていた「踊り」がいったん止まり、歌に聞き入ったり、振り付けのためにステップがなくなったりするのだ。 10分くらいでそれまで立ちすくんでいたコらも、こちら(大人)が少しだけ手を叩いて見せてあげると、それに釣られて手をたたき、次第に笑顔で踊りだす! 20分を過ぎる頃にはそこにはさまざまな「人間模様」があった。 手を繋いで踊るコ、年下のコを引っ張ってあげるコ、ブレイクダンスみたいな動きをするコ、ぶつかって小競り合いを始めるコ、なかなか乗れずにに斜に構えているコ、踊り疲れて寝始めるコ……。 これは、まさしく「クラブ」だ! クラブで見る景色だ! 「毎回、プレイ時間は30分くらいですがその30分に“クラブで起きる一晩のイベント”が凝縮しているんですよ」とアボ氏は語る。 30分、存分に音を楽しんだ園児はDJアボ氏や見知らぬ大人(我々)に元気な挨拶をしてイベントは終了した。 あの話題になった動画を、さらなる「大箱」で体感した我々スタッフは、「音」や「音楽」の可能性もまた、改めて体感したのであった。 ※DJアボ氏のインタビューはこちら⇒https://nikkan-spa.jp/452573 【DJアボカズヒロ(KAZUHIRO ABO)】 ’84年青森県生まれ。小学校低学年時代に録音した「電気グルーブのオールナイトニッポン」を聞いてダンス音楽に目覚め、DJを志す。14歳で小遣いを貯めて機材を購入して以来、DJ・トラックメイキングを始める。東京藝術大学には、「クラブカルチャー的視点でアートを考える」というような内容を面接の時にプレゼンして入学。現在は、ダンストラックのみならず、美術作品のための音響製作やファッションショーや映像作品のための音楽/音響製作も手がける ●TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル http://www.tbsradio.jp/utamaru/ ●Dirigent https://www.dirigent.jp/ ●渋谷アシッドパンダカフェ http://www.acidpanda.com/ <取材・文/日刊SPA!取材班 協力/Dirigent special thanks/古川耕 渋谷アシッドパンダカフェ>
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