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「就活失敗⇒ニート」経験を持つグラドルが社会復帰のプロセスを語る

 現在、2015年卒の大学生たちは就活の真っ只中。なかなか思うようにいかない就職活動に精神的に疲弊してしまう学生も少なくないだろう。  現在、アイドルユニット「SIR」のメンバーとして活躍中の、橘さりさんもその一人。フェリス女学院大学という有名女子大を卒業したが、就活が上手くいかず、そのまま卒業し、半年ほどひきこもりになってしまったそうだ。そんなさりさんは一体どうやって、社会復帰を果たし、アイドルになれたのだろうか?
ニート時代の経験を語ってくれる橘さりさん

ニート時代の経験を語ってくれる橘さりさん

橘さり:私は2009年に大学を卒業して、就職活動も凄い厳しい時代だったんですけど、ずっとイベントのバイトをしていて、それが凄く楽しかったのであまり真剣に就職活動をしていなかったんですよね。少し楽観的過ぎたかもしれないです(笑)。どこにも就職できないまま卒業して、しばらくはネットやアニメを見まくって、外に出歩かない生活をしていました。  大学時代の友達たちも忙しそうにしていて、なかなか会うこともできないし、何か気を使われているような気もしましたね。2chやニコ動も見まくっていて、自分でスレを立てたこともあります。どんな形にせよ、誰かとつながっていたいなーと思ったんですよね。そんな状態で高校の同窓会なんかに行くと「フェリスなんて行ったお嬢様だから働かなくていいんでしょ? うらやましいなー」なんて言われたこともあります。私のうちはそんなお金持ちじゃないのに(苦笑)。 ――そんな状態から何故、アイドルの世界へ? 橘さり:半年くらい経った頃、父がテレビで大学生の就職活動を特集した番組を見ていたら、母が「娘の気持ちも考えなさい!」と凄い怒ったんですよ。なんだか、私のせいで家庭が気まずくなってしまって(苦笑)。ちょうど貯金も尽きてしまったので、まずはバイトを始めることにしました。チョコレートショップで1年間くらい働いていて、忙しい時期に無理してバイトのシフトとかに入って、上司から「助かった、ありがとう」って言ってもらえると物凄く嬉しくて、もっとその言葉を言ってもらえるように頑張ろうって思うようになりました。そんなときにアイドルオーディションの雑誌を見つけて、学生の頃にスカウトを受けたこともあったので応募をしてみたんです。  ニートだった時期は、とにかくアニメや映画を見まくっていたんですけど、『マクロスFRONTIER』や『雨に唄えば』に凄い感動して、現実じゃないのはわかってますけど、こんな素敵なことが起こらないかなーと思って、自分の現実にそういうことを起こすには、芸能界っていう華やかな世界に行くしかないかなと考えたんです。今はアイドルとして頑張っていますけど、凄い刺激的でいつも緊張してて、毎日が発表会みたいです。でも、ツイッターやブログでファンの方から「サリちゃんを見て、いつも元気を貰ってます。ありがとう」なんて言われると、「そんなこと言ってくれてこっちこそありがとうございます!」って思ってしまいます。 ――ニート時代ってどんな気持ちで過ごしていました? 橘さり:もう凄い罪悪感がありましたよー。知り合いに近況を聞かれてつい「今、受付嬢やってる」なんて嘘ついちゃったり、私が一人で街を歩いてて、楽しそうに歩いている大学生の集団とかとすれ違うと「ああ、勝ち組の人たちだなー」とか思っちゃったり。でも、私はニートの時期は半年くらいで、本当に長年苦しんでいる方からすれば全然甘いと思うんですけど、世の中には同じように働けなくて悩んでいる人がたくさんいるし、ここは日本だし、まあ何とかなるんじゃないかなと。バイトの面接の時も履歴書の空白期間を聞かれたとき、正直に「ニートでした」と答えて、採用されましたし、その後も話のネタにしてました。正直に言って落とされるようなバイト先なら、働いててもたぶん長く続けられないと思いますし。
キュートなスマイルを見せてくれるさりさん

キュートなスマイルを見せてくれるさりさん

 ニートとかひきこもりの人って、他人に対してすごく真面目に考え過ぎちゃう人が多いのかなって気がします。でも、辛いことばかり考えちゃうとそれだけ潰れちゃうし、少しニートを楽しむくらいの気持ちを持っていた方がいいのかなって個人的には思います。もちろん、「そんな悠長なこと言ってられないよ」ってくらい苦しんでる人たちはたくさんいると思うんですけど、私はニートの時期も無駄じゃなかったって思ってますし、今、苦しんでいる人もあまり苦しみすぎないでほしいなって思います。  私も先の事を考えると少し不安になることもありますが、でもいろんな人に「ありがとう」って言ってもらえるように頑張りたいと思います!  ニート・ひきこもりと一口に言っても、状況は十人十色。さりちゃんのように、芸能界というのは難しいかもしれないが、誰かに「ありがとう」と感謝される環境に身を置くということが、社会復帰への一つの答えなのかもしれない。 <取材・文/トモMC> 【橘さり】 ‘88年生まれ。東京都出身。T170 B83 W59 H88。現在は、サンケイスポーツプロデュース・パチンコリポートアイドルユニットSIRの第3期生、「サリエル」のニックネームで活躍中。http://sir777.com/ 最新DVD「NEW KISS」も絶賛発売中。
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