月20万円稼ぐサラリーマンの裏バイト「Fラン大学留学生の卒論代行」
7/14発売の週刊SPA!では、副収入を得ているサラリーマンを取材した『ヤバい副収入ランキング27』という特集を組んでいる。卒論代行といったアルバイト感覚のものから、カネ貸し&名義貸し、密売&転売などヤバい副収入まで、あの手この手で稼ぎだしている生態を覗きみしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/西アズナブル>
「たまに行く中国人クラブのママから頼まれたのが、最初ですね。『このままだと娘が大学を卒業できないから5万円で書いてほしい』って。卒論といっても、2万字前後のレポートだから、そんなに大変じゃない。これをきっかけにママの知り合いのインドネシア人留学生とか、いろんな外国人の卒論を一本5万円で執筆代行するようになりました。月収は20万円程度」
こう話すのは、旅行代理店に勤務する上田誠さん(仮名・33歳)。彼の副業は、いわゆる「Fランク大学」にやってくる外国人学生の卒業論文だ。
「彼らの真の目的は学生ビザを利用して4年間、日本で稼ぎまくること。そのために来ているので、授業を聞く暇なんてありません。一所懸命アルバイトをするので、喋りの方の日本語はうまいですが、書く方はダメです。口語しかできない」
留学生たちは「異文化コミュニケーション」や「ビジネス」関連のコースに入学する場合が多く、卒論は「出身国と日本の違い」というようなテーマが多い。
「文化の違いなんて、気分の問題ですから、相手国のことは一緒に飲んで話を聞けば、なんとでもなります。むしろ、難しいのは、日本について書くことです。こっちは適当に書くと、教授にバレちゃいますから。彼らから言われるのは『ネットをコピペすると先生にバレるから、それ以外の方法で書いてほしい』ということ」
SPA!が取材したところ、Fランク大学における「コピペ調査」は意外なほど厳しかった。文科省の現役官僚いわく「大量の外国人留学生の受け入れによって成立している大学に対しては厳しく指導している」そうで、逆に「Fランクよりも少し上で、日東駒専より下の大学」が、一番ゆるいのだという。
そんなわけで、上田さんは地元の図書館に行き、できるだけ古い本をパソコンで打ち直してコピペしている。
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