月20万円稼ぐサラリーマンの裏バイト「Fラン大学留学生の卒論代行」
「たまに行く中国人クラブのママから頼まれたのが、最初ですね。『このままだと娘が大学を卒業できないから5万円で書いてほしい』って。卒論といっても、2万字前後のレポートだから、そんなに大変じゃない。これをきっかけにママの知り合いのインドネシア人留学生とか、いろんな外国人の卒論を一本5万円で執筆代行するようになりました。月収は20万円程度」
こう話すのは、旅行代理店に勤務する上田誠さん(仮名・33歳)。彼の副業は、いわゆる「Fランク大学」にやってくる外国人学生の卒業論文だ。
「彼らの真の目的は学生ビザを利用して4年間、日本で稼ぎまくること。そのために来ているので、授業を聞く暇なんてありません。一所懸命アルバイトをするので、喋りの方の日本語はうまいですが、書く方はダメです。口語しかできない」
留学生たちは「異文化コミュニケーション」や「ビジネス」関連のコースに入学する場合が多く、卒論は「出身国と日本の違い」というようなテーマが多い。
「文化の違いなんて、気分の問題ですから、相手国のことは一緒に飲んで話を聞けば、なんとでもなります。むしろ、難しいのは、日本について書くことです。こっちは適当に書くと、教授にバレちゃいますから。彼らから言われるのは『ネットをコピペすると先生にバレるから、それ以外の方法で書いてほしい』ということ」
SPA!が取材したところ、Fランク大学における「コピペ調査」は意外なほど厳しかった。文科省の現役官僚いわく「大量の外国人留学生の受け入れによって成立している大学に対しては厳しく指導している」そうで、逆に「Fランクよりも少し上で、日東駒専より下の大学」が、一番ゆるいのだという。
そんなわけで、上田さんは地元の図書館に行き、できるだけ古い本をパソコンで打ち直してコピペしている。7/14発売の週刊SPA!では、副収入を得ているサラリーマンを取材した『ヤバい副収入ランキング27』という特集を組んでいる。卒論代行といったアルバイト感覚のものから、カネ貸し&名義貸し、密売&転売などヤバい副収入まで、あの手この手で稼ぎだしている生態を覗きみしてほしい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/西アズナブル>
![]() |
『週刊SPA!7/21・28合併号(7/14発売)』 表紙の人/ナインティナイン 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
「高級クラブの美人ママ」が常連客の“モテない50代サラリーマン”と結婚した意外な理由
中年管理職は知らない「若手社員が辞めない会社」に共通する3つの特徴
令和の若手会社員が考える「理想の会社・上司」に共通する特徴
ユニクロの冬ボーナス、38歳で“160万円”の人も…有名企業8社の社員が明かす賞与額
冬のボーナスはいくら?「まいばすけっと」年収420万円・ヒラ社員41歳の嘆き「業績は絶好調なのになぜ……」
治験バイトで年間500万円稼いだ男性が、アスリート並のストイック生活を送るワケ
「ここで働けますか?」工事現場に自らを売り込みに来た在留外国人のガッツ
コンビニは誰でもできる仕事じゃない。バイト歴30年、店員の怒り
8時間働いて手にした1万円をパチンコにつぎ込む!社会に対して吠えながら…
家族が濃厚接触者に…それでもバイトを休ませてくれない店長に対して…
簡単なお小遣い稼ぎベスト5。4位にYouTubeショート、2位にメルマガ代行、1位は「移動するだけ」
「在宅で完結できる副業」に需要あり。副収入でコロナ禍を生き抜く
人気の副業「結婚式の代理出席」…バレてトラブルになったことは?
新興国通貨FXで稼ぐキャバ嬢…攻めの錬金術で副収入を得る人々
はじめて1週間で5万円の副収入!? 有料note販売はおいしい
医学部在学中に年商1.5億円。令和の虎・青笹社長が医師の道を捨て、「動画編集教育ビジネス」を選んだワケ
50代女性がタイミーに挑戦してわかった、自由な働き方の“光と影”。クレーマー対応や謎の時給カットも…稼げた金額は
いま注目の「地方で副業」。都会の会社員が、地方企業を手伝うスタイルが増えそうなワケ
副業でセクシービデオに「エキストラ出演」するアイドル。どうしても“お金を稼がなければいけない”理由
食えないアイドルの過酷なバイト事情。パパ活やヌード撮影会など、エロ系副業にシフト中
「暑くて臭くて死にそう」トイレ清掃員の過酷な労働現場。大便のついたトイレットペーパーが汚物入れに入っていることも
ひろゆきが「無責任な『学校教育いらない』論者」を否定する理由
ひろゆきが断言「子どもの大学進学は、親にとって”割のいい投資”である」
“Fラン”大卒の管理職は肩身が狭い?「大学は行ってなかったことに」
社会人を経験してから大学生になり良かった点、我慢が必要だった点
「この出来損ない!」医学部卒の教育ママが息子に与える“教育虐待”の実態
日本が落ちぶれたのは「変わり者」を排除したから?わが国で“多様性”が浸透しない背景を生物学者が解説
高所得層が「子供を東大生にするために読ませていた本」とは?”世界に関心を向ける”ための3冊
中学部活の“ヒップホップ禁止令”が呼んだ波紋。「些細な問題すら当事者間で解決できない」社会が示すもの
笑い飯・哲夫が教育本を出版。「親御さんに伝えたいのは『がんばらないでいい』ということ」