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コロナ失職者を誘う闇バイト。SNSで募集した詐欺集団が、あなたを狙う手口とは…

暗い雰囲気の男性

写真はイメージです

5、6人のチームで盗撮ハンターに

 首都圏が緊急事態宣言の真っただ中にあった5月14日、東京都港区在住の職業不詳の男(30)が恐喝未遂容疑で逮捕された。  男はJR池袋駅構内で盗撮していた男性を見つけて、「盗撮しただろう。警察へ行くか?」と声を掛け、男性を公園に連れて行き、示談金の一部として6万7千円を受け取ろうとしていたとき、たまたま巡回中の警察官が通りかかり、現行犯逮捕されることになったのだ。  男は5~6人で徒党を組んでいたという。にもかかわらず、共犯者たちの名前をまるで知らなかった。 「もともと歌舞伎町で飲食店の雇われ店長をしていたが、コロナ禍で客が来ず、宝石商の仲介業へと転職を考えていたとき、常連の顔見知りに『それなら盗撮ハンターをやろう』と誘われた。そのときに連絡用のガラケーを渡されたが、電話帳の中にある名前は通称になっていて、誰のことだか分からない。現場で落ち合い、『金髪の男』『坊主頭の男』『黒縁メガネの男』などと呼び合っていた。コロナの影響で、お客さんと会う時間がなくなったので、空いてる時間にいくらかでももらえればいいと思った」(逮捕された男の供述)  仲間の中には客が来なくなったキャバクラ嬢や風俗嬢も含まれていて、被害者を装い、「罰金は100万円と聞いているので、示談をするにはそれぐらいになる」などと援護射撃をしてもらって、アワレな盗撮犯をサラ金の自動契約機などに連れて行っていたという。 「コロナ禍で客が来なくなったキャバクラ嬢や風俗嬢がパパ活アプリに流れるケースも少なくありません。少しでも稼げればいいという意図かもしれませんが、またそこにも彼女らを引っ掛ける詐欺師がいる。『月3~4回会ってくれれば、20万円出します。とりあえず連絡ください』なんてエサをまくんですよ。  甘言に引っ掛かってきた女性に対し、『ぜひ、愛人になってほしい。報酬を受け取るための口座を作ってほしい』と持ちかける。そして、その口座を中国人コミュニティーに売りさばくんです。ネットバンキング用の契約番号も付いたものなら、だいたい10万円で前後で取引されます」(全国紙社会部記者)  受け取った口座は犯罪収益のマネーロンダリングとして利用されたり、買い物サイトを装って入金される詐欺サイトの振込先として利用されるという。彼らは短期決戦のつもりで集中的に利用し、女が不正利用に気付いて口座を凍結したら、惜しみなく捨ててしまう。その仲介役にコロナ失職者が噛んでいるのだ。 「SNSは犯罪の窓口と言っていい。特に特殊詐欺の出し子と受け子は慢性的な人材不足。今までは世間知らずな若者を使い捨てにするしかなかったが、これもコロナ失職者が一役買うようになった。  『闇バイト。5~15万円の報酬。即日即金支給』などとSNSに掲示しておけば、イヤというほど志願者が来る。出し子とは、直接ATMに出向いて詐欺の収益金を引き出す係。受け子とは、詐欺を仕掛けた家に出向いて、現金などを受け取る係のこと。いずれも摘発のリスクが高いが、コロナ失職者はそれどころではない。食うために喜んで仕事しますよ」(同上)
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多様化する詐欺の手口
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