鉄道ファンに「国鉄時代に製造された車両」が人気のワケ
「JR」が誕生して早28年。国鉄時代などほとんどの人にとっては忘却の彼方だ。ところが、鉄道ファンの間ではJRよりも国鉄時代に製造された車両が人気なのだという。鉄道専門誌の編集者は次のように話す。
「’90年代にJR東日本が開発・投入した車両がマズかった。製造コストを落として短期間で入れ替えていくという方針で画一的なデザインの車両を大量生産したんです。それがファンの間で使い捨て車両“走ルンです”と揶揄された。これですっかりJRの車両に悪いイメージがついてしまいました」
以来、鉄道ファンの間では国鉄車両こそ正義というのが一般的になったのだ。そして、最近はそこに若い鉄道ファンも乗っているのだとか。確かに古い車両には最新型車両にはない独特の味があるのも事実。だが、子供の頃に乗った思い出があるならともかく、20代のファンにとっては“前世紀の遺物”にすぎないはずだが……。その背景を40年近いキャリアを持つ鉄道写真家はこう分析する。
「昔の鉄道ファンは“経験派”。自分が乗った、撮ったことに意味があった。でも若いファンはネットで情報を得る“知識派”。乗ったことがない国鉄車両でも、知識から入っているから『貴重なもの』として意識するようになったのでは。SLや古い車両を使った臨時列車では、撮影に訪れる若い人がかなり増えている印象です」
国鉄時代の車両も現役は残りわずか。だが、ファンの増加を受けて、旧型車両でのリバイバル運転は今後増えるかもしれない。
― [昭和回帰ブーム]の意外な理由 ―
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