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刺青=ヤクザ!? 暴力団排除の巻き添えを食う「刺青・タトゥー」愛好家たち

 こうした風潮に異議を唱える施設が千葉県成田市の「大和の湯」だ。こちらでは12年前から「刺青客OK」を明示して営業している。 「外国からの観光客も急増し、ファッション・タトゥーが流行していることも含め、刺青そのものが問題視される時代ではないと思っています。長い間この方針で営業してきましたが、刺青が入っているお客様の割合はごく少数です。無論、喧嘩などのトラブルもないですし、『なんで刺青の人がいるんだ』という声はもうほとんどなくなってきました」(支配人)
温泉

※写真はイメージです

 12年前からの取り組みとは、かなり時代を先取りしている観があるがその一方で、東京・港区の「焼肉苑 麻布十番店」では、刺青を露出する客の入店を断っている。なにしろ同店のオーナーは、半世紀にわたり「暴力団お断り」を掲げながら多数の飲食店経営に携わってきた筋金入りの人物なのだ。 「2000年6月の開店当初から刺青のお客様にはサポーターで隠すよう提案し、拒否なさった場合に入店をお断りしています。最近は日本社会が刺青慣れしてきたと言われますが、少なくとも半分以上のお客様は刺青に対してビクッとするのが実情でしょう。当店は家族連れのお客様が多いですから、子供さんに落ち着いた食事環境を提供するという教育的観点からも、この取り組みを続けていきます」(店長)
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刺青への逆風がやまない理由は?
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