更新日:2022年08月08日 03:25
ライフ

1500℃の炭釜に生身で放り込まれる…韓国式サウナを体験【サウナ愛好家たちによる「俺のサウナ」を探す旅】

―[「俺のサウナ」]―

壁はもとより地面に肌を接するのは厳禁なので、靴下を着用。邪魔だとばかり思っていたサウナハット(頭部を熱から守る)のありがたみを痛感した

 サウナの楽しみ方は十人十色。そこがまた、ゴリゴリの理論派の方々によるサウナ論壇が賑わっている理由ともいえますが、SPA!サウナ記者・スギナミの独自メソッドは“寸止め”にあります。筋トレでもっとも効果的な負荷のタイミングが「もうこれ以上ムリ」となってから筋肉をプルプル震わせてのバーベル上げにあるのと同様、サウナも限界に到達してからさらに2、3分体を焦がすことで、水風呂の快感をマックスにまで高めることができるのです。そんな意識高い系(!?)のサウナライフを続けること、早5年。都内サウナでは「焦がし足りない」と、すっかり耐性のついてしまった僕は、“焦がしの新天地”を求めて、韓国・ソウルへと旅立つのでありました。

焼けた釜の中に韓国サウナの真骨頂を見た――記者・スギナミ(39歳)

地階にしつらえられた炭釜サウナ。左から高温、中温、低温と並んでいる。水風呂代わりのアイスサウナで火照った体を休める

 「俺の夜」の韓国取材ではおなじみの水先案内人P氏に「ソウルで一番熱いチムジルバン(韓国式サウナ)を紹介してほしい」と懇願。今回の訪韓でもまた、美女アガシとのノレバン遊びに便乗できると期待していたP氏。目を白黒させながらも連れて行ってくれたのが、ソウル西部の新村からバスに乗って10分のところにある「炭釜24時」というお店です。もともと韓国のサウナは、焼けた炭を掃き出した後の穴倉に入って、その余熱で汗をかくというもの。ソウル都心部にあるサウナは、すべて釜の形だけを残して赤外線等で温度調節がされたものですが、こちらのお店では、その伝統的なサウナ体験をできるのです。当然、炭を運び出した直後が最高温なので、それを狙って挑戦します。ちなみに炭を焼いているときの釜の温度は1500℃にまで達するといいます。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1229720  「素足禁止」と書かれた注意書きを横目に高さ1mほどの入り口をくぐり抜けた瞬間、ドッと全身の毛穴という毛穴から汗が噴き出します。この熱さを形容すべき言葉を人類は持ち合わせていません。一言「焼き殺される」という表現がピッタリでしょうか。あるいは、こちらの炭釜、『ハッピートゥゲザー』という韓国の人気バラエティ番組で、日本の「熱湯コマーシャル」と同じ使われ方もする――といえば、その耐えがたい熱さが少しは伝わるかもしれません。
森の中の韓方ランド・炭釜24時

森の中の韓方ランド・炭釜24時

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韓国随一の「水風呂」とは?
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【森の中の韓方ランド・炭釜24時】
住:ソウル市西大門区奉元洞51
電:02-365-2700/1
営:24時間(3~7時まで炭釜清掃)
料:1万ウォン~
地下鉄新村駅3番出口から7024番のバスに乗車。終点の奉元寺駅の目の前

【SPAREX】
住:ソウル市中区乙支路6街18-21 グッドモーニングシティビルB3
電:02-2118-4400
営:24時間(夜中に風呂掃除時間あり)
料:8000ウォン~
地下鉄東大門歴史文化公園駅14番出口目の前
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