アイドルはいつでも迷っているんです「集客ができない! フォロワーが少ない! 肩書きがない…」【現役グラドル経営者・手束真知子】
■迷宮その2 フォロワーが少ない!
大手グループや既に人気のあるユニットに加入する以外、アイドルデビューをして普通にSNSを始めるだけではフォロワーは全く伸びません。
アイドルにとってSNSが一番の宣伝ツールなので、フォロワーの数だけで仕事が決まったり、フォロワーの数が少ないという理由でオーディションが不合格になったりするんです。実際に私もクライアントさんとお話をしているときに「このオーディションはフォロワーだけで決めた」と聞いたことがあります。
そのような「業界の傾向」が強くなってきたこともあり「フォロワーを買っているアイドル」も増えました。だいたい5000円で1000人のフォロワーを購入できるようです。お金を出せばあっという間にフォロワー何万人!問題解決!…と思いたいところですが今はさらに厳しくなっていて、フォロワーだけでなく「いいね」の数も審査項目になっているそうです。実態のあるフォロワーを見られているんですね。
オーディションに合格するためにも、話題になるためにも、フォロワーの数を伸ばしたい!でもすぐには伸びないし、正解がないからこそもどかしい。…とまたもや迷宮入り。
SNSはセンスとマメさが必要になってくるので、最初はコツコツやっていくしかないですね。
■迷宮その3 肩書きがない!
「肩書きがない、箔が付かない、きっかけがない→だから売れない。」
という思考で迷宮入りしてしまうアイドルが多いようです。
そんなアイドルを狙ってなのか「ミス○○オーディション」があちこちで行われていて、どれも多くのアイドルがエントリーしています。その意欲は素晴らしいのですが、問題はそのオーディションの内容にあります!
今主流のオーディション内容は「撮影会&チャット&イベント」。
普段から集客に悩まされているのに、ここでもまた集客勝負です。
今の肩書きオーディションはエントリー者をほとんど落とさずにファイナルまで進めさせて最後まで撮影会などに参加させるパターンが多いようです。撮影会はアイドルにとって一番の稼ぎになるのに、それもオーディションとして運営に吸収されてしまう。最後まで頑張って、稼ぎも吸収されて肩書きがもらえるのは上位3名だけ。その他のアイドルは何も得られません。
結局、合格できなかった子が「ミス○○ファイナリスト」という肩書きを名乗る、という場合も多くみられます。それだけアイドルは肩書きを求めているんです。
しかし肩書きってそんな重要でしょうか?
私もそうですが、肩書きって「元○○」にすがってしまい、ずっと抜け出せないし過去の栄光に浸るばかりで中身が成長しないアイドルもたくさんいます。肩書きがあっても中身がないとアッサリ見抜かれてしまう時代なので、大手事務所は売り出したいアイドルには肩書きを付けさせないという考えが多いそうですよ。肩書きにはよしあしがあるということですね。
ミスマガジン2004(原田桜怜名義)、SKE48/SDN48の元メンバー。現在はフリーランスで活動し、秋葉原でお店「発掘!グラドル文化祭」(guradorubunkasai.net)をオープン。店内では水着のグラビアアイドルが♡むぎゅむぎゅ♡してくれるむぎゅパンケーキが名物として発売中。アイドルユニット「グラドル文化祭」のプロデュースもしている。グラビアDVD「待ちこがれて」「mature」。Twitterアカウント「@machi_pie」Instagramアカウント「@machikotezuka」
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