更新日:2017年08月10日 21:26
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死んだ人間がたどり着く “五次元の世界”ってどんな世界?

 一次元は「点」の世界。二次元は「点と線」、我々が住む三次元の世界は「点、線、高さ」で構成される世界である。四次元となると、この三次元に時間が加わる。『ドラえもん』のタイムマシンに象徴されるところの時空間の移動ができる世界だ。ここまでは想像しやすい。それに、さらに「意識」を加えたものが五次元という見解である。  五次元の世界には特定の“個”が存在しないから、競い合うことも奪い合うこともない。ひたすら平和で静かで落ち着いていて、すべてが満たされた真っ暗やみの世界。ではなぜ、その平和な世界から木内氏はこの世の現実に戻ってくることになるのか。 〈私は意識だけの存在になって、五次元の世界ともアクセスしてきました。アクセスしたといっても、吸収されたわけではありません。吸収されると、大きな一つの「我」になってしまって、木内鶴彦の肉体には戻れませんから、つまりは生き返れないのです。私はどの臨死体験においても、「自分は木内鶴彦である」と強く念じていました。「木内鶴彦」の意識のまま、膨大な意識にアクセスできたことが、あとで私が生き返ることができる要因になったのかもしれません〉
臨死体験で明かされる宇宙の「遺言」

臨死体験で明かされる宇宙の「遺言」(扶桑社刊)

 木内氏はこの五次元の世界にアクセスすることで、私たちが生息するこの三次元の世界の意味も理解する。私たちが生息するこの三次元の世界は、穏やかで満たされた五次元の意識の世界が、満たされすぎたゆえの退屈さから生み出した世界だということを。 〈私がアクセルした五次元の世界は平坦で何もない、すべてが満たされた世界でした。そこは静かで、落ち着いていて、真っ暗闇でした。三次元的な感覚では表現できない不思議な感覚です。最初は快適で安らげました。でもその時間が永遠に続いていれば恐ろしく退屈になります。みなさんが、もし仕事のことも、食べるものやお金のことも、煩わしい人間関係など心配事はすべて排除された上で、真っ暗闇の押し入れの中に入れられて、「何もしなくていいですよ」といわれたら、そのうち退屈でいてもたってもいられなくなるでしょう。そんな感覚に似ています。あるいは全知全能になってしまったことによる退屈といえばわかっていただけるでしょうか〉
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わかりやすい例として二次元のゲームの世界
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臨死体験で明かされる宇宙からの遺言

世界的権威のある国際天文学連合が認めるアマチュア天文家、木内鶴彦。三度の臨死体験を経て、受け取った「最期のメッセージ」とは…。

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