「ラブホテル」の謎…不思議なオブジェが多いのはなんで? なぜ廃墟化するの?
ラブホテルは謎だらけである。ムダに派手な外観に使い道のわからない調度品……。果たしてそこに理由はあるのか? その真相を探った。
ラブホには“トマソン”のような使われていない設備や謎のオブジェが多い。“回転しない回転ベッド”、なぜか入り口が閉鎖されてクルマが入れない駐車場、不自然に塞がれた浴室の壁……。こうした不思議なものが存在する理由はなんなのか? そのヒントをくれたのは社会学者の金益見氏だ。
「ラブホテルには、風営法の改正によって使えなくなったものもあります。撤去費用がかかるため、故障したままの“回転しない回転ベッド”が、そのまま放置されているホテルもありました」
入れない駐車場は、部屋ごとにガレージがつき、フロントを通らないシステムの名残、塞がれた浴室の壁は、スケスケなガラス張りの風呂が禁止になり、無理やり壁を埋めたと推測できる。
なぜラブホは廃墟になる率が高いのか? 郊外では荒れ果てたまま不良の溜まり場になるラブホが数多く散見されるが、金益氏は次のように語る。
「ラブホテルは年中無休の大変な仕事なので、継ぐ人がいないまま放置されてしまうこともあります。取り壊そうにも多額の予算がかかりますし、経営難でつぶれて、そのまま夜逃げしていることも」
心霊スポットになりがちなのにもれっきとした理由があったのだ。
「閉鎖された空間だから、薬をやって暴れるなど事件は多い。痴情のもつれでの殺人事件や自殺もよく聞く話です」(ラブホテル経営者)
特殊な存在なだけに、謎がつきまとうのは仕方ないのかも……。
― 変化する[ラブホ業界]の裏側 ―
ラブホテルに謎な設備やオブジェが多い理由
ラブホテルが廃墟になりやすいのは?
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