更新日:2022年08月19日 10:15
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知恵と学問により大出世! 菅原道真公が神様になるまで【オススメ初詣スポット解説】

道真公の復帰までの長い道のり

 怨霊になったからさらっと一位の神様になってしまったように思われていますが、実際には、一位になるまでには色々なステップがありました。 903年 死去 923年 まず元の官職である右大臣に復帰させてみます。さらに正二位という位を贈る。左遷の命令書を焼却 947年 孫の菅原平忠を安楽寺別当(現在の太宰府天満宮のトップ)に任命し、おじいちゃんの魂を慰めてもらう 981年 ひ孫を神社寺院の役職ではなく太宰府そのもののナンバー2(大宰大弐)して、ひいおじいちゃんに喜んでもらう 993年 左大臣、正一位にランクアップ。同じ年のうちに、さらに太政大臣という最高位を贈る  という具合でした。やっぱり神様が出世するのも努力努力努力、なのでしょうか。 <オススメスポットベスト3>

北野天満宮(京都市)

北野天満宮(京都市)

北野天満宮(京都市)

 創建については、『北野天満自在天神宮創建山城国葛野郡上林郷縁起』というめっちゃ長い資料が残っています。  そこには面白いことが書かれています。北野天満宮ができたのは、幼女の巫女のおつげというのです。  942年に、京都にすんでいた巫女性質の童女の奇子さんという人にとりつき、「北野に社殿をつくってまつってくれ」と要求。しかし、怪しい身分の巫女だったので、ほんまかいなと実現しなかったのですが、いつまでたっても天変地異や疫病などがとまらないので、やってみようかと5年後の947年に、現在の北野の地に移ってきたということになっています。
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