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AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延

 AV業界において「悪いのはスカウト」という見方は根強い。彼らが女性を連れてくる際に、騙しや強要の芽が生えているという。  だが、多くのAVプロダクションに女性を送り込んできた歴戦のスカウトマンによれば、そうしたビジネス手法はもう過去の話だ。 「最近はAVプロダクションの面接に連れていっても、20歳以上で『頑張ります』とハッキリ言うコじゃないと取り合ってくれない。これでは仕事になりませんよ」  一方、スカウトマンの中には、AV業界のこのドサクサを利用する者が出現している。この問題に詳しい法曹関係者も呆れ顔だ。 「AV出演を強要された女性たちの相談に乗りながら、水商売やセックスワークへ斡旋している人物がいます。彼は本当にひどい」  こうして従来のAV業界のビジネスモデルが崩壊しつつあるなか、かつて熟女AV女優として一世を風靡した川奈まり子氏は、出演者団体「AVAN」を設立、そこで女優の権利を保護するための統一契約書を提案し、これを採用するようAVプロダクションやAVメーカーに呼びかけているのだ。

AV業界改革の旗手が急転、「強要問題」の渦中に

 業界内の自浄努力を見せることで当局の介入を防ごうと活動している川奈氏。ところがこの活動に水を差す形になったのが、彼女の夫でAV監督の溜池ゴロー氏だ。  事態が表面化したのは、昨年末。大手AVメーカー、ソフト・オン・デマンド(SOD)の専属女優である瀧本梨絵が、自身のツイッター上で突然の引退を表明したのだ。その後の彼女はSODへの不信感をYouTube上で次々とぶちまけ、監督を担当した溜池ゴロー氏によるハメ撮りが「当日の台本にはない、人権を無視したもの」だったと非難したのである。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1284726
瀧本梨絵

「都内某クリニック勤務の医療コンシェルジュ」とAV女優の二足のわらじに挑んだ瀧本梨絵。昨年10月、11月、今年1月に計3本をリリースして突如引退。自身の出演作品すべてに対して疑義を唱えるツイートや動画を発信して論議を呼ぶ

瀧本梨絵 SOD側は彼女の言い分について「事実と大きく異なる」とツイッター上で反論したが、詳細を尋ねるSPA!の取材にはノーコメントだった。一方、突如渦中の人となった溜池ゴロー氏は、慎重に言葉を選びながら語ってくれた。 「まるで私は社会的に抹殺されている状態。過去に私が撮った他の女優さんとの間にこのような問題が起こったことはまったくないし、今回もいつも通りの撮影でした。いろいろ話したいことはありますが、今はまだ何も言えません……」  溜池氏の誠実な人柄はつとに知られるが、そんな氏ですら、仮に悪意の刺客を送られれば、容易に“抹殺”されてしまうのが、ご時世だ。業界関係者は誰を信じていいのか、疑心暗鬼が蔓延している。 ― [AV業界]ドロドロ相互不信の内幕 ―
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