記録ずくめ「キックの神童」18歳・那須川天心 RIZIN直前に語ったプロ魂
2015年に開催されたBLADE55kg級トーナメントでは、対戦相手が全員チャンピオンだったにも関わらず全試合KOで優勝。その後リング上で武尊に対戦要求をした。
「当時は今ほど自分の名前も売れてなくて、強い日本人と戦いたいという思いから試合後武尊選手にマイクアピールをしました。ファンの人が見たいと思うので組んでもらえればやりますが、どっちが勝つかは見る人が見ればわかると思います。もう敵としては意識していないですね」
その後も初の総合格闘技に挑戦し、昨年大みそかの試合では、わずか中1日の連戦だったにもかかわらず連勝を飾った。
「12月はキックを含めると3連戦だったのでかなりハードでしたが、やってよかったと思います。当初はキックと総合を1試合ずつやる予定だったんです。やっと大晦日に試合ができると思っていたら前戦の29日の大会のほうだったので、組まれた段階で大晦日も戦わせてくださいと言うと決めていました。それにしてもトーナメント以外で1か月に3試合ってなかなか無いですよね(笑)」
プロのトップ選手でも試合間隔を3か月空けると言われているところ、1か月で3試合の強行スケジュールは型破りと言わざるを得ないが、入場曲も矢沢永吉の『止まらないHa~Ha』と同世代の選手とはひと味違う。
「父のチョイスであれにしました。最初は変えたいなと思っていましたが、今では僕も矢沢永吉が大好きです。いろんな人にも『この歳であの曲が似合う男はなかなかいないよ』と言ってもらえますね」
父親をトレーナーに据えここまで戦ってきた那須川。次戦4月16日RIZINへの意気込みを聞いてみた。
「総合ルールでは3戦目。今まで通り圧倒的な差を見せつけて1RKOをしたいですね。相手に研究されて攻略されないように、日頃からいろんな技で倒す練習をしています。特にプレッシャーは感じていません」
若干18歳にして抜群の格闘センスと努力でここまで昇りつめてきた。間違いなく今後の格闘界を変えていく彼に期待するばかりだ。<取材・文/清水亮太>
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