更新日:2022年08月30日 23:35
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低所得にあえぐ40代…業績悪化で年収100万円ダウン、休日はひたすら家でテレビを観るだけ

 唯一の趣味だった熱帯魚の飼育もやめ、休日はひたすら家でテレビを観るだけ。光熱費や食費などライフライン以外のことにカネを費やすことはなくなったそうだ。 「今後、会社の業績が回復する可能性はほとんどないので、本当なら転職すべきなのはわかってます。ただ、今の仕事自体は楽だし、このぬるま湯に慣れてしまっているので、これから転職して新しい職場でゼロから仕事を覚えるなんて考えられません。それに、資格やスキルもないので、仮に転職活動をしても正社員採用されるとは思えないし、今後のローンのことを考えると下手なリスクは取りたくない。だから動けないんです」
冷蔵庫

夕飯はスーパーの激安惣菜で済ませるため、冷蔵庫は空。「お茶代やたばこ代含め、食費は一日1500円ほど」と意外とかさむ

 転職で給料アップが見込めないなか、最近は「少しでも生活費の足しになれば……」と、会社にはナイショで月に1~2回スーパーの販売員のバイトを始めたという。 「体力的にはキツいですが、少しでも稼いでいれば精神的に安心しますし……。社会や会社にはいろいろ不満もありますが、とにかく今は正社員でいられるだけで、ありがたいのかなと思ってます」  とはいえ、沈みゆく泥舟に乗っている以上、多少の副業では本当の心の平静など、いつまでたっても得られない気もするが。 ― 低所得時代の実態 ―
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