外国人の「ラブホテル好き」は20年以上前からの現象だった
今、ラブホテル業界に大きな変化が訪れている。メインターゲットとなる客層は女性や外国人へとシフト。特に外国人の需要増加は注目の的。今月末にはなんと宿泊予約サイト大手「楽天トラベル」がラブホの掲載を開始する。
「特に地方店の掲載が多くなるはず。若者のセックス離れで稼働率が下がっているので、生き残り策として登録申請しています」
そう話すのは、民泊プロデューサーの竹本哲夫氏。既に地方のラブホテルの数件は、竹本氏の指導を受けて外国人観光客向け民泊仲介サイト「AirBnB」にも登録しているという。
ラブホテル評論家の日向琴子氏も「外国人客の影響で業界は上向き」と効果を語る。
「宿不足が深刻な地域では、ここ2年ほどでラブホテルに泊まる外国人客が急増中。また、古き良き日本文化として面白いからと、ラブホテルに泊まるのが目的の人もいますよ」
ただ、客足が伸びる一方で若干のトラブルも発生している。
「いつのまにか客が入れ替わっている“又貸し”する人がいます。外国人ならではのトラブルでは、土足で部屋内を歩き回ったせいで、清掃するのに丸1日掛かったことがありましたね」
さて、ラブホテルに泊まる外国人は今でこそ数が増えたので目立っているが、実は“独自のエロ面白い宿泊施設”として以前から人気スポットだったという。
「ラブホテルは20年以上前から、外国人向けのガイドブックなどで紹介されています。私が学生時代にラブホテルに関する研究をしていたときも、どこよりも早く取材に来たのはロイター通信でした。本も出していないのに問い合わせがきて、ビックリしましたよ(笑)」(社会学者・金益見氏)
「LOVE HOTEL」は、すでに世界共通語だったのだ!
取材・文/SPA!ラブホテル文化調査班 ハッシュタグ