夏の着こなしはファッションエリートでも苦労する…「ワイドパンツ」で差をつけろ
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第131回目をよろしくお願いします。
「Tシャツにパンツでどうやっておしゃれにすればいいんだよ」「どうしても地味で無難な格好になっちゃうんだけど」……ファッションエリートでも「夏の着こなし」には苦労するもの。「Tシャツ短パンサンダル」など子供っぽい着こなしを避けるのは当然としても、大人っぽくキレイにまとめたところで所詮はトップス、ボトムス、シューズの3アイテムで完結してしまうため、どう頑張っても「地味な印象」からは逃れられません。
無地でキレイにまとめればスタイリッシュには見えるけど「無難で地味」になる。かといって柄や色を使うと一気に子供っぽくなってしまう。八方塞がりな夏シーズンをどう乗るきるべきのか? 「飲み会で褒められる服装」は実現できるのか? キレイで大人っぽいけど地味ではない着こなしはあるのか?
……前ふりがいつもより長くなってしまいましたが、夏こそ「ワイドパンツ」なのです。
▼デザインや色柄は普通でも、「シルエット」で差をつける
「地味で無難」という印象を脱却するためには、どこかわかりやすい「差別化ポイント」をつくることです。その他大勢と同じように見えるから「地味で無難」になるわけで、パッと見た目で「ほかと違う」要素を入れる必要があります。しかしながら色や柄多用し、デザインや装飾の強いものを集めてしまると子供っぽい印象が目立ち、大人は抵抗感と違和感を覚えてしまうでしょう。
そこでオススメしたい差別化ポイントは「シルエット」です。パッと見の印象で明らかにその他大勢と異なるワイドシルエットは差別化要素として効果大。「ルーズなパンツってどうしてもガキンチョっぽくならない?」と思う人も大丈夫。シルエットがルーズなぶん素材を大人っぽくすればいいのです。
なかには、すでにワイドパンツを試着して「ダメだ」と思った方もいるかもしれません。その原因は「素材」です。
チノ素材やデニム素材などカジュアルでラフな印象のあるものでワイドパンツをつくると、どうしても「中学生が憧れるヤンキースタイル」のように見えます。素材もシルエットもカジュアルな印象だからこそ、大人には抵抗感があるものになります。そこで素材はスーツのスラックスのような「艶のある黒色」を選ぶといいでしょう。
同じワイドパンツでも「艶のある素材」ならばグッと大人な印象になります。トップスにTシャツやパーカーなど子供っぽい印象のアイテムを持ってきてもなんの問題もありません。
地味で無難な印象を脱却するため、誰もが認めるオシャレな着こなしをつくるため、トレンドにもなっている「ワイドパンツ」はこの夏欠かせないアイテムです。抵抗ある人も「艶のあるワイドパンツ」をぜひ試着してみてください。
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