更新日:2022年10月01日 01:23
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プロが驚いた「ユニクロで買うべきベスト5」とは?

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第140回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB氏

メンズファッションバイヤーのMB氏。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 前回は「買ってはいけないユニクロ5選」をお届けいたしましたが、今回は「買うべきユニクロ5選」です。最近のユニクロは本当にクオリティが高い。ぜひチェックしてみてください。 ▼第5位「ビジカジに使える名作ジャケット」 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1383643 mb14002●コンフォートジャケット 5990円(+税)  これから秋冬になるにつれてジャケット類は重宝します。ノーネクタイのオフィスカジュアルでも使えて街着でも使えるのがこちらのコンフォートジャケット。毎年、毎年ユニクロはこうした「ON/OFF使えるジャケパンスタイル」のニーズに忠実に応えていますが、昨年あたりから商品のクオリティが驚くくらいのレベルに達しています。これ本当に5000円でいいの……?  通常のスーツ素材ではなくジャージ素材を使ったジャケット。「ジャージ……ちゃっちいんじゃないのか?」と疑ってかかる人はぜひ実物を触ってみてください。中学生のときに着ていたいわゆるあの「ジャージ」のような着心地なのに、見た目は完全にドレスウェアの風合い。ソフトな質感で着心地がいいのに見た目は礼服のごとく艶のある美しい佇まいなのです。  また形も従来のジャケットより少しだけ丈を短く、また身幅を細めにつくってあるためとにかくシルエットがキレイ。一般的なスーツは着丈が長いので(洋服はかしこまったものほど着丈が長くなる傾向にあります)、街着で使用すると、いつものブルゾンやパーカと印象が異なるため違和を感じてしまうのですが、こちらはスーツにしては着丈が短めで、カジュアルアウターにしては少し長めといった程度なのでON/OFFどちらも違和感なく使える絶妙なサイズ感です。ビジネスカジュアルに悩む全男性に教えたい名作ジャケットといっていいでしょう。 ▼第4位「足首だけでこんなにも印象が変わるパンツ」 mb14003●イージーアンクルパンツ(ウールライク・センタープレス・レングス68~72cm) 1990円(+税) 「足首を出すだけでこんなに印象が変わるのか」と思った人も多いはず。未体験の方はぜひ試着しましょう。足首は下半身のなかでもっとも細い部分です。ここを露出するだけで下半身がスラッと細みに見えるのだから不思議なもの。最近流行りの「アンクルカット(くるぶし丈)」はそういった視覚効果があるのです。  たとえ中年体形でお腹が出ていようとも、「(おしゃれではなく物理的に)オーバーサイズしか着られない」体形であっても、足首を出すだけでスッキリとした体形に見えます。  こちら全中年男性にオススメしたいアイテム。「足首って秋冬はどうするんだ」って……? 秋冬は靴下を見せてあげればいいのです。ジャガードやボーダーの靴下でちらりと柄を見せてあげれば女子からも「かわいい!」と言われること請け合い。ぜひチェックしてみてください。 ▼第3位「着心地・色落ち・ストレッチ性の3点を成立させたアメカジ好きが黙るデニム」 mb14004●ウルトラストレッチスキニーフィットジーンズ 3990円(+税)  昨年ユニクロがLAにデニムの開発工場を設立して話題となりました。5年前ならアメカジマニアは「ユニクロのデニムなんてよくはけるねぇ」と小馬鹿にしていたのに、今ではすっかり口をつぐむように。そのくらいユニクロのデニム品質は群を抜いて高くなっています。  こちらはユニクロのなかでも極めて細いスキニーシルエットのモデル。「細みスタイル」はスーツの基本ですから、大人っぽい印象を簡単につくることができます。しかし当然細みにすればするほど着心地は悪くなる。また着心地をよくするためにストレッチ性を高く設定すればするほど今度は化学繊維の割合が高くなりデニム特有の風合いが損なわれて安っぽくなります。着心地・色落ち・ストレッチ性は鼎立しているので、なかなかバランスがとれません。過去さまざまなブランドがこれに挑戦してきました。  このデニムはその3点のバランスが「完璧!」とまでは言えないかもしれませんが、それでもかなりのできといっていい。4000円でこのクオリティならもう半端なブランドは必要ありません。知人のデザイナーも「こんなんつくられたらオシマイだよ」とサジを投げていました。  ストレッチデニム特有の安っぽい風合いはどこへやら、ヴィンテージライクな濃淡の強いインディゴの表情はデニム好きも唸るはず。またストレッチ性は「ウルトラ」という名前を冠してある通りゴムのようにビヨンビヨンと伸びまくります。スキニーの極細感だけど着心地もよく風合いもいい。色落ちしたインディゴのボトムスはとりあえずコレ買っておけばOKです。
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第2位、第1位は?
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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