なぜオジサンは変な色を着るのか?40代からの「老けてみえない」ファッションとは?
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第144回目をよろしくお願いします。
40代50代と年が進むにつれて気になるのは「老い」。加齢臭も気になるし、薄毛も体力の衰えも気になる。どうにも抗えないことも多いけれど「せめて外見だけは」若々しくありたいもの。今回はそんな「老い」に足を突っ込み始めた大人に「若く元気に見えるファッションのノウハウ」をお届けします。
▼老いを感じる色だけでまとめないこと!
まず一つなぜか誰しもが陥ることですが、40代50代と年齢を重ねるほど「中間色」「くすんだ色」を好み出します。田舎にいくと街を歩くおじさんは宿命のごとく皆、カーキやチャコールグレーなど黒とも白ともハッキリしない色のブルゾン(なぜか皆ブルゾン!)を着用しています。
肌の色も髪の色もそうですが、はっきりとした原色ほど若々しく感じますし、逆にくすんだ中間色ほど老いて見えるものです。肌の色と服の色を合わせる必要はありません、若々しく見せたいのならば、老いを感じさせない「メリハリのある若い原色」を使うべきなのです。
もちろん「40すぎてまっ赤な服は無理だよ」「50すぎて原色なんて」と思うでしょう。そこで手に取るべきは「白」です。
例えばくすんだ「グレーのツイードジャケット」はとかく「老けて」みえるアイテムですが、ここに白いインナーを入れるだけでグッとメリハリが効いて若く感じるものです。
試しに画像の白部分を指で隠してみて印象の差を比べてみてください。白があるとなぜか「若そうに見える」でしょう?
「若々しく見せるために明るい色を使いなさい」と色彩論者が提案すると、皆なぜか「赤」や「青」や「黄」を想像しますが、何も信号機になる必要はないのです。この世でもっとも明るい色は「白」です。白ならば過剰に目立つこともないので「若作り感」も少なく、またもっとも明るい色だからこそ小さい箇所でも目につきやすく、インナーにちょこっと使うだけでも随分印象が変わるのです。ぜひ試してみてください。
▼元気のないシルエットはもうやめよう!
どうしても老いを感じると「楽なシルエット」を好みます。「ダボダボ」とまではいかないまでも、少し余裕のあるサイズ感を選び「元気のないシルエット」をつくってしまうもの。もちろん無理をする必要はありませんが、上下ともあまりにも元気のないシルエットでは、てきめん老けてみえます。
そこで例えば「上をゆるくしたら、下を細くする」「下をゆるくしたら、上を細くする」などの「メリハリ」を意識してみてください。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1397371
上にゆったりとしたアイテムを着用したら下は細くすること。メリハリをつけるだけで体のラインはキレイに見え、若々しく均整がとれたように感じるものです。
とりわけお腹周りがぷっくりとして上半身に難を感じている人が多いと思うので、スッポリ全部隠せる「ロングコート」がオススメ。腰の位置まで覆って見せないようにしてしまうものならなお良し。脚の開始位置が分からなくなるため脚長効果もあります。
1
2
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
記事一覧へ
『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』 ユニクロやGUでもおしゃれな人は何が違うのか? |
『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』 自信は服で簡単につくることができる! |
『最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】 』 誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録! |
記事一覧へ
『最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】 』 誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録! |
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ