「JKビジネス規制」で稼ぐ手段を失った女子高生の今【追跡レポート】
女子高生が男性に対して接客を行う、いわゆる“JKビジネス”を規制する都条例が7月1日に施行された。その「特定異性接客営業等に関する条例」のなかには、女子高生を連想させる着衣で「リフレ(リフレクソロジー)」や「お散歩(デート)」などの接客を行う場合には、公安委員会への届け出が必要になり、警察は立ち入り調査や命令を行えることも明記されている。当局関係者は「事実上のJKビジネス潰し」というが、果たして――。
埼玉県南部在住の由真(18歳・仮名)は、昨年11月に高校を辞めるまで、東京・池袋のJKビジネス店「X」に勤務。3畳ほどの仕切られたスペースのなかで男性客と会話したり、マッサージを施す“サービス”を行い、月収30万~50万円程度を得ていた。X店には、由真が把握しているだけでも10数人、16歳から19歳までの女子高生が在籍。男性客と女子高生の間で直接現金のやり取りもあり、性的なサービスを施す「裏オプ(裏オプション)」については、ホームページなどで「禁止行為」と記載されていたが、由真の収入の大半は「裏オプ」によるものだったと話す。
「時給は1500円だから、ちょっと割のいいバイトってくらい。裏オプやれば、1日に10万稼げるときもあった。一番稼いでいたコの月収は300万円って聞いた。店で知り合った客とプライベートで定期的に会い、その都度ヤッて2万~3万円、援助してもらう感じ」
由真も店で知り合った数人の客と店外で会い、肉体関係を持って定期的に「援助」してもらうことがあった。だが、昨年の夏、由真に「援助」していた男性客が逮捕された。3か月後に、警察は男性客の通信履歴などから由真の存在を突き止めて補導。援助交際の事実が親にバレて、退学を余儀なくされた。しかし由真には反省も後悔もない。
「超バカ高校だったし、卒業したところでロクな仕事もないっしょ。だったら稼げるうちに稼いで、自分磨きにカネ使って、お金持ち見つけてさっさと結婚したほうがよくね? 現役JKじゃなくなったけど、年齢的にはまだラストJK(高校3年)だし……」
JKビジネス規制で追われた業者と女子高生の行方
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