猛暑の首都圏通勤ラッシュ、一番「臭い」路線はどこか調べてみた
老若男女あらゆる人がすし詰め状態になる東京の満員電車。オジサンの加齢臭にOLや女子大生の香水、そして学生の汗の臭いが密閉空間に充満する車内が、クサくないわけがない。というわけで、臭気計を片手に、早速東京の満員電車に乗り込んでその“悪臭ぶり”を調査してみた。なお、臭気計の数値は、臭いの強度を示すもので、人間の快不快とはまた異なるため、臭気計の数値+測定者の主観による臭いを併せて判断基準することにした。
回ったのは、首都圏の通勤電車として知られる4路線。
JRからは都内勤務のサラリーマンならば誰もが使用しているであろう山手線、埼玉県からの通勤の要、埼京線。さらに私鉄として二子玉川やたまプラーザなどイメージの良い住宅地のほか、直通の半蔵門線沿線には表参道、青山なども擁する東急田園都市線。地下鉄からは、白金や麻布十番などを通過する南北線。これらの路線について調べてみた。
果たして、一番「臭かった」のはどこか、皆さんおわかりだろうか?
ここから、その4路線の様子をリポートしていこう。
まずは東京の電車の顔・山手線。環状運転で駅間も短いために空気の入れ替わりも頻繁でそこまで臭くないのでは……と期待しつつ望んだが、臭気計の示した数値は180。そもそも臭気計を取り出すのも苦労するほどの混雑ぶりで、密着したオッサンのシャツに滲んだ汗がじわりとこちらの肌にもしみてくる。そんな状態で臭わないわけがなく、乗ってみれば納得の結果である。駅ごとに多くの乗客が入れ替わるのは事実だが、ホームにも溢れんばかりの人がいるため空気はさほど入れ替わらず、臭気との戦いが続いた調査だった。
続いてはJR埼京線。駅間が長いために換気もままならず、嫌な予感がしていたが、結果は145。学生が多く、汗の酸っぱい臭いが鼻をつく。さらに車内温度も31度を上回る暑さ。それでは汗が引くどころか出る一方で、長い駅間で汗の臭いが車内に充満していった。
次に調査したのは沿線の高級イメージが強い・東急田園都市線。二子玉川などの高級住宅地に渋谷や表参道、青山などが連なるためか、乗客には華やかな若い女性が多かった。ならばいい香りが……と言いたいところだが、彼女たちの香水や化粧品の香りとオジサンたちの加齢臭が絶妙の化学反応を起こし、思わず吐き気を催すほどの悪臭が漂っていた。臭気計を見ると予想通り286という圧倒的な数値。地下を走る路線なので、駅に停まっても空気がほとんど入れ替わらないのも厳しさを際立たせているようだ。
最後は地下鉄南北線。比較的利用者の少ない路線だからか、数値は120と今回調査した中では最低だった。肝心の空調がカビ臭く、それが直撃したためこの数値に。下車後は急いで地上に出て思わず深呼吸をしてしまった。
以上、4路線を調査したところ、臭気計の数値が高かった路線は上から順に以下の通りの結果になった。
1位 東急田園都市線 286
2位 JR山手線 180
3位 JR埼京線 145
4位 東京メトロ南北線 120
※臭気計の数値は、臭いの強度を示すもので、人間の快不快とはまた異なる数値

夏場の通勤ラッシュ、どの路線もかなりのもの!
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