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プロレスラー鈴木秀樹に女性ライターがレスリングを教わる

「テイクダウン→ブレイクダウン→フォール」

 CACCのプロセスは、「テイクダウン→ブレイクダウン→フォール」の3ステップに分けられる。テイクダウンとは、立った相手を倒すところまで。体勢を崩した相手を仰向けにし、両肩をつけてピンフォールを奪うまでがブレイクダウン。そしてピンフォールだ。  この3ステップを、実演してもらった。※相手はプロレスラーの中井光義。 1「テイクダウン」
2「ブレイクダウン→ピンフォール」
 関節技のイメージが強いCACCだが、あくまでも目指すゴールは、両肩をつける「ピンフォール」。相手に“参った”をさせる「サブミッション・フォール」は、あくまでもオプション的な選択肢であり、結果的にサブミッション・フォールになることはあっても、最初からサブミッション・フォールを目指して試合運びをすることは基本的にはない。  以上が、記者が4回のレッスンで習得したことだ。「ゴールはピンフォール」ということを掴むまでに時間がかかったが、レッスンを重ねるにつれて、頭ではなく体で理解することが出来た。併せて、ビルロビンソン伝 キャッチ アズ キャッチ キャン入門』(鈴木秀樹/日貿出版社)を読むと、より速く、より深く、CACCがどういうものか理解出来ると思う。こちらも定価「3,600円+税」というお高さだが、それ以上の価値は十二分にある。  次回、鈴木秀樹インタビュー。CACCとプロレスの関わりとは? 鈴木秀樹のプロレスとはどういうものか? さらに突っ込んでいく。 【PROFILE】鈴木秀樹(すずき・ひでき) 1980年2月28日、北海道北広島市生まれ。専門学校卒業後、上京し、都内の郵便局に勤務。2004年よりU.W.F.スネークピットジャパンに通い始める。ビル・ロビンソンにキャッチ アズ キャッチ キャンを学び、2008年11月24日、IGF愛知県体育館大会の金原弘光戦でデビュー。2014年にフリー転向。現在、大日本プロレス、ZERO1などで活躍中。第10代BJW認定世界ストロングヘビー級王者、第36代NWAインターコンチネンタルタッグ王者。191cm、115kg。Twitter:@hidekisuzuki55 <取材・文/尾崎ムギ子 撮影/安井信介>
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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◆「鈴木秀樹のキャッチ・アズ・キャッチ・キャン教室
日時: 11月5日(日) 12月3日(日)午前10時〜12時
会場:アカデミア・アーザ 3階マットフロア (http://www.academia-az.com/
申込み:11月分12月分

ビルロビンソン伝 キャッチ アズ キャッチ キャン入門

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