初対面でも好きなタイプがわかる魔法の言葉「どんな異性になってみたい?」<カリスマ男の娘・大島薫>
―[カリスマ男の娘・大島薫]―
見た目は美女でも心は男――。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
ボクらは好きな相手に自分を投影している。
今月11月16日発売の雑誌『Maybe!Vol.4』にインタビュー記事を寄稿させていただいた。Maybeは前号でも取材にお答えしたのだが、わりと一度出るとMaybeファミリー的な扱いでもまた取り上げてくださったりする。
そこで今回ボクに返答依頼が来たのが、「〇〇な人は△△だ」というような自分だけにある独断基準を発表してくれというものだった。例えば、「いつもマメに連絡を返す人は仕事がデキる」とかそういうものを、各著名人などに語ってもらおうという感じ。
そこでボクが提案したのは「どんな女性になりたい? と聞くことでその男性の本当の理想の女性像を判断している」というようなものだった。
こうして男性でありながら、女装姿で表に出ている人間といえばボクを含めて一握りしかいないが、例えば単純に女装趣味の男性は世の中にごまんといる。男性が恋愛対象で、だから女性の見た目になっている人もいれば、あくまで恋愛対象は女性で、女装は趣味という男性もいて、その内容はさまざまだ。
そんないろいろな女装癖のある男性たちと交流してきてボクが思ったことは、女装をする男性は自分が好みの女性の姿になりたがる傾向があるというもの。つまり、清楚系の女性が好きな男性は、自分が女装した姿も清楚系な服や髪型を選んだり、ギャルが好きな男性は自身もギャルファッションをしたがるということ。
意外かもしれないが、しかし、考えてみればそれは至極当然のことに思える。だって、好きなタイプの女性というのは、自分の考える美しいものであることがほとんどなはずだ。もし自分も女性の見た目で生きようとするなら、目指す美しい姿はタイプの女性になるということは、女装趣味のない男性でもそう理解できない思考ではないだろう。
つまり、それこそがその男性が抱く女性の理想像だと言える。
秘かに抱いている深層心理にアプローチできる
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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