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HKT48「最高かよ!」な一日を演出し、1万5000人を沸かす!

 3月31日に博多を拠点に活動するHKT48がさいたまスーパーアリーナで「春のアリーナツアー2018~これが博多のやり方だ!~」を開催した。今年2月にスタートしたツアーは、神戸・仙台・埼玉・沖縄・福岡の5か所を回る。今回、さいたまスーパーアリーナでの単独ライブは約1年ぶり。HKT48流のさまざまな演出で会場に集まった1万5000人を盛り上げた。  オープニングでは、HKT48メンバーが会場の外から中継スタイルで登場。そしてステージ中央に現れた指原莉乃と宮脇咲良が「今日は皆さん、盛りあがれますかー!!!!」と会場に呼びかけ、中継先のメンバーたちが一斉にステージを目指して全力疾走。スタートから「ぶっ倒れるまで」「スキ!スキ!スキップ!」「メロンジュース」「桜、みんなで食べた」の全力パフォーマンスをみせた。曲終わりで松岡はなが「疲れた~、もう無理~」と話すと、矢吹奈子も「(最初の曲が)ぶっ倒れるまでっていうタイトルなのに、みんな(ステージに)着いたら、もうぶっ倒れそうだったので大変でした」と笑った。また3月19日に20歳を迎えた宮脇咲良は「20歳での最初のステージ。大人になったなぁ。今日はめっちゃ走り回されるので頑張ります!」と、意気込んだ。 HKT48 今回のライブでは「博多のやり方」として、参加メンバー24人全員が1曲ずつセンターを務めるノンストップメドレーを披露した。センターになるメンバー自身が選曲したという楽曲はHKT48だけでなく、AKB48の「フライングゲット」やSKE48の「1!2!3!4!ヨロシク!」、NMB48の「ナギイチ」「ワロタピーポー」など他グループからも選曲。バラードからダンスナンバーまで、多彩な楽曲のラインナップでファンを魅了した。メドレーが終わると、続いて登場したのは今年1月のAKB48ドラフト会議で指名されたHKT48ドラフト3期生だ。自分の名前が大きく書かれたタスキをつけた伊藤優絵瑠、石安伊、馬場彩華、松田祐実、渡部愛加里の5人は、自身のキャッチフレーズを言いながら初々しく自己紹介。そしてセンターを任された伊藤が「一生懸命、歌います!」と曲フリをして、「覚えてください」「スカート、ひらり」をフレッシュにパフォーマンスした。そんな姿を見ていた宮脇は、「お披露目する場にさいたまスーパーアリーナを用意できるぐらいのグループになっていてよかった」と感想を述べると、指原も「ほんとそうだね。みんなエース揃いだから頑張っていきましょう!」とエールを送った。 HKT48 また田島芽瑠が脚本を手掛けた寸劇コーナーでは、今年も開催されるAKB48選抜総選挙のネタもふんだんに盛り込まれた。なかでも、指原は超ミニスカート姿の教師役で登場して会場を沸かせると、宮脇も「いま見えた! 見えましたよ!」と大興奮。それにすかさず指原が「安心してください! 履いてますよ」と切り返す。続けて「もう選挙には出ないからなんでもありよ! 咲良、アンタも3連覇したらこうなるのよ!」と言い放って、会場を爆笑に包み込んだ。 HKT48 この日はオープニングから一人一人にスポットを当てた全員メドレー、寸劇などライブは43曲にも及んだ。セットリストに他グループの曲を選曲したり、炎上しそうな話題もネタとしてMCやコーナーに組み込んでしまう。そんなごちゃまぜ感の面白さがありながら、ドラフト3期生の名前やパフォーマンスをファンに覚えてもらえるような丁寧な演出もある。そしてなにより、メンバー本人たちが一番楽しんでいるということがHKT48の魅力につながっているのだろう。矢吹は「今日は最高かよ!の一日でした。ありがとうございました」と感謝を伝えて、アンコールラスト曲「12秒」を披露して、大盛況のうちにライブは幕を下ろした。 HKT48 終演後にはHKT48の公式ツイッターで、11枚目シングル「早送りカレンダー」が5月2日に発売されることが発表された。Wセンターを務めるのは、“なこみく”の愛称で知られる16歳コンビの矢吹奈子と田中美久。2人がグループに加入してから、秘蔵っ子として育ててきた指原莉乃も自身のツイッターで「時は来た」とつぶやき、次世代エースたちに期待を寄せている。次はどんな「博多のやり方」を見せてくれるのを楽しみにしたい。 取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/林紘輝(本誌)
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