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指原莉乃と宮脇咲良が泣いた日 卒業発表の瞬間、会場は…

 指原莉乃が卒業を発表した。12月15日、東京ドームシティホールで開催されたHKT48ライブのアンコールで平成アイドル史に残る衝撃的な出来事が起こる。静まり返る会場。ステージにへたり込んだ宮脇咲良は、背を向けて号泣していた。宮脇は矢吹奈子とともに2年半の期間、HKT48を離れて日韓合同アイドルグループ「IZ*ONE」の活動に専任するため、特別な想いを持って臨んでいたステージ。ライブ序盤に同期で仲の良い村重杏奈と披露したデュエット曲「思い出のほとんど」ではワンコーラス目から涙声になり、歌唱後には互いに言葉を交わして抱き合う2人。その後も自身のチーム曲「夏の前」やユニット曲「波音のオルゴール」など、今のHKT48を噛みしめるようにパフォーマンス。また、ピンクのドレス衣装に身を包んで披露したソロ曲「彼女」は、王道アイドルと称される彼女の存在感を会場全体に知らしめた。

 終盤に指原から専任への意気込みを聞かれた宮脇は、観客からの声援をしっかり受け止めながら「思い出があり過ぎるから。少し離れるだけでも、やっぱり寂しさはあるんですけど……」と、溢れる大粒の涙をぬぐう。「今、新しい土地で少しずつ活動してみて、HKTで学んだことが本当に役に立ってるなって。HKTで7年間やってきたことは無駄じゃないと思ったので。この2年半もきっと無駄にはならないので。お互いに切磋琢磨し合って、遠くにいても仲間だから。ずっと応援してください」と語りかけ、頭を下げると会場は温かい拍手に包まれた。

 そんな空気が一変するのは、アンコール2曲目が終わった次の瞬間だった。

「私、指原莉乃はHKT48を卒業します」

 頭を抱えた宮脇は、そのままステージに崩れ落ちるように号泣。会場が騒然となるなか、指原は「急になってしまって本当に申し訳ないんですけど、もう何年も前から決めていて。本当にみんなのことが大好きで、私もそれに甘えて卒業発表ができなくて、いつも『今日かもしれない。今日かもしれない』と思ってコンサートを進めてきました。でもこのコンサートがスタッフから教えられたときに、『今日言いたい』と思ったので、私の最後のわがままだと思って許してください。すごく考えて出した結果なので、私の背中を押してくださると嬉しいです」と、苦しかった胸の内を明かした。

 田島芽瑠に抱えられ立ち尽くしていた宮脇咲良は、ずっと俯いたままだった。「さっしーだけに頼っていたらいけない」「でも私がその役割を少しでも担えるのか」という葛藤を抱えながら、指原莉乃の背中を必死に追い続けてきた彼女。今年のAKB48世界選抜総選挙では指原が不参加のなか、トップを狙って出馬した最後の総選挙で第3位と涙をのんだ。寂しさだけでなく、グループの将来に対する不安が頭の中を駆け巡っていたのかもしれない。指原は泣きやまないメンバー達のほうを向いて「こんなんで泣いてたらダメだよ!」と鼓舞し、「本当に、本当に、信じてるから発表したからね。咲良も奈子も、もっと強くなって帰ってきてくれるってわかってるし、それまでにみんなが、二人がこんなに守ってくれてたんだって思うぐらい頑張ってほしいの」と、涙を流しながら自分の気持ちを伝えていた。

 次の曲のイントロが鳴るなか、指原が駆け寄った宮脇を強く抱きしめる。そして、目を見つめながら何かを語りかけていた。最初は泣きながら首を横に振っていた宮脇だったが、指原の想いを受け取ったのか、最後は小さく何度も頷く。その後は、同期や後輩を支えながら、懸命に最後までパフォーマンスを見せる姿が印象的だった。

「本当にHKTが大好きだから、次のHKTが見てみたい」

 平成最後に指原莉乃が後輩たちに託した大きな決断は、8年目を迎えたHKT48にどのような変化をもたらすだろうか。

取材・文/日刊SPA!編集部 写真提供/AKS





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