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翻る旭日旗ジャケ! 響く軍歌メタル!「愛国心」ならRADWIMPSに負けないジャパメタ・アーティストたち

ジャパメタのジャケットに翻る旭日旗

 早くから海外との交流が盛んだったジャパメタには、80年代前半の黎明期に、日本産であること、日本のヘヴィメタルであることを強調するジャケットが見られた。その代表例がLOUDNESSの旭日旗ジャケットの5thアルバム『THUNDER IN THE EAST』(1985年)である。LOUDNESSの旭日旗ジャケットのアルバムは、ほかに『BREAKING THE TABOO』(2006年)や『THE SUN WILL RISE AGAIN ~撃魂霊刀』(2014年)などがある。

LOUDNESSの5thアルバム『THUNDER IN THE EAST』(1985年)

 ところで、連載第32回で韓国メタル黎明期のアーティストらがLOUDNESSを目標としていたことを取り上げたが、韓国にLOUDNESSのファンは多い。2010年に行なわれたLOUDNESSの韓国ライヴも、大盛り上がりだった。  ところが韓国では、2011年からマスコミ主導による旭日旗バッシングが行なわれ、日本を貶めたい韓国人が乗せられて大盛り上がりし、日韓関係の悪化が進んだ。これにはLOUDNESSも困惑したことだろう。  旭日旗は、「愛国ソング」とされた先述の「NIPPON」が収録された椎名林檎のアルバム『日出処』(2014年)のジャケットにも用いられており、バッシングされている。これも、韓国マスコミ主導による旭日旗バッシングの延長線上によるものだろう。2011年まで、日韓双方で、旭日旗を批判する論調なんて存在していなかったのだから。マスコミ主導の反日バッシングに、軽々しく乗せられないように気をつけたいところだ。
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LOUDNESSより先に旭日旗を用いたジャパメタ・アルバム
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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