「温泉で月見酒」の危険性を医者が解説。それでも飲みたい人はどうすれば?
温泉の健康効果を医学的見地から解き明かした『医者が教える最強の温泉習慣』が話題を集める医学博士の一石英一郎氏。『ホンマでっか!?TV』への出演も話題となった一石氏が語る「健康効果を効果的に得る温泉の入り方」とは? 今回は「温泉とお酒の付き合い方」を解説。(以下、一石氏の寄稿)
温泉にお酒はつきものと考える方は多いと思います。私自身、お酒はあまり飲まないのですが、せっかくの温泉旅行だから、つい深酒をしてしまうという気持ちは理解できます。好きな人にとっては露天風呂で飲む日本酒が何よりの楽しみということもあるようですね。
しかし、医師の立場からは、入浴中の飲酒は「危険」であり、止めるべきだと考えます。温泉でお酒を楽しんだ経験がある方なら体感されていると思いますが、いつもよりも酔いがまわりやすかったのではないでしょうか?
これは入浴すると血管が広がり、血流が良くなり、その結果アルコールのめぐりが早くなることによる影響です。いつもは問題のない量のお酒であっても、入浴中に飲むと意識がぼんやりしたり、立ち上がるのが難しくなったりという酩酊状態になってしまう可能性が高まります。
ですから、露天風呂に入って月見酒や雪見酒を楽しんだり、温泉から出てすぐに宴会をはじめたりするのは考えものです。温泉宿によってはサービスの一環としてお酒を提供する場合もあるようですが、勢いにまかせて飲むのではなく、起こりうるリスクをちゃんと考えておきましょう。
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『医者が教える最強の温泉習慣』 入浴するうえでのポイントから泉質ごとの特徴まで、これまで広く語られることのなかった<温泉が持つ無限の可能性>を紹介! |
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