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“妖怪GO”に“恐竜GO”!? 『ポケモンGO』に続くヒット作は出るか?

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 『ポケモンGO』の配信が始まったのは2016年7月。爆発的なブームを巻き起こし社会現象となりましたが、その後人気は下降線……と思いきや、実は最近の調査結果によるとアクティブユーザー数は2016年のピーク以来最高レベルに! 課金額も今年5月には世界で1億400万ドル(前年比174%増)を記録し、世界的なブーム再燃との声も出ています。  実際、日本でもレアなポケモンが街中で湧く月一のイベント「コミュニティ・デイ」では、幅広い年齢層のトレーナーがポケモンをゲットしようと街を歩く姿が見受けられ、もはやひとつの娯楽として定着したと言えるでしょう。  配信から2年、位置情報を使ったゲームは『ポケモンGO』の独壇場でしたが、ここにきて大物タイトル2本が登場しました。果たして『ポケモンGO』に肩を並べることができるでしょうか?  『妖怪ウォッチ ワールド』 iOS、Android/GungHoOnlineEntertainment/基本プレイ無料

『妖怪ウォッチ ワールド』

 6月27日に配信開始した『妖怪ウォッチ ワールド』は、レベルファイブと『パズドラ』のガンホーがタッグを組んだ『妖怪ウォッチ』初の位置情報ゲーム。Googleマップを使用し、現実世界の地図上に出現した妖怪をARカメラを通して捕まえていきます。『ポケモンGO』との違いは、ガチャを始めとしたおなじみのスマホソーシャルゲームの枠組に寄せている点。スマホRPGのダンジョン&バトル部分が、位置情報を使ったゲームになったという感覚でしょうか。  新鮮なのは「ヒョーイ」システム。自分では遠出しなくても、近くにいるプレイヤーに手持ちの妖怪を「ヒョーイ」させ、代わりにおでかけしてもらうというもの。移動距離に応じてゲーム内通貨やアイテムがもらえるのはもちろん、「おでかけ先」ならではの妖怪が手に入るのがポイント(各市町村ごとに出現する妖怪は2種類ほどと決まっています)。さらにそのおでかけ先から再び別のプレイヤーにヒョーイし、新たな地へ……そんな路線バス乗り継ぎの旅といった感じがワクワクします(おでかけ先は細かく表示されず、市町村の中心施設だけが表示されるのでプライバシーは守られています)。  ゲームそのものは面白いとの声も多いですが、ひとつ心配なのは『妖怪ウォッチ』自体のコンテンツパワー。一時期よりも勢いが落ちている今、ゲームやアニメを含め、コンテンツ全体で子どもたちの人気を取り戻せるかがカギになりそうです。
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映画『ジュラシック・ワールド』が位置ゲームになって登場!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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