ツイッター偽アカウント削除で、フォロワー激減におびえる人たち
「フォロワーが一気に増えて不自然だし、ほとんどが謎の外国人アカウントだし、いいねはしてくれるけどリツイートは少ないし、コメントはゼロに近い。ぶっちゃけ、自分でも怪しすぎでしょって(笑)」
こんなに「怪しげな行為」を働いても、指摘するファンはゼロ。というか、そこまでKさんに注目し、追い続けている人がいたのかどうかも怪しいが。
「その後、日本人アカウントのフォローを売ります、コメントも付けますって業者が現れました。これは高かった……。何万も出して買いました。そしたらそれっぽいコメント、リツイートも来て。でも、要はニセモノだから、全然リアルなファンは増えないの。日にもよるけど、イベントを開いても来てくれるのはせいぜい3〜5人とか。そんなもん」
Kさんのそれぞれのフォロワーは一見すると実在する人物にも見えるが、IDが意味不明な英数の羅列だったり、本来のTwitterの目的である日常的なつぶやきがなかったり。細かい部分に注目すると怪しさ満点。それに輪をかけて「フォロワー数が激減する」ようなことがあっては、フォロワー購入がバレて、アイドルとしての活動に大いなる障害が……と危惧していたが、昨今のSNS事情に詳しいティーン誌のライターがこう話す。
「Kさんのような売れていないモデルやアイドルのフォロワーは確かに減りました。でも誰も話題にしないし、物好きな界隈がネットでネタにしていた程度。今回、ツイッター社が多数の偽アカウントを凍結したと発表していますが、氷山の一角でしょう。だって全部削除していたら、Kさんのフォロワーなんて100人も残らないのでは(笑)。ともあれ、そこそこ有名なアイドルとかのガチなファンのなかには、今回の件でアカウントが削除されてガッカリした人もいると思いますが……」(ティーン誌ライター)
同氏によると、本人が買っている場合はもちろん、一部の熱狂的なファンが複数のアカウントを作って“推し”のフォロワーをかさ増しするケースもあったという。
昨今はSNSの時代と言われて久しいが、フォロワー数の絶対神話に一石を投じる出来事となったのかもしれない。打撃を受けているのは個人だけではない。
「これまで“インフルエンサーマーケティング”なる言葉が注目されてきました。宣伝や広告的な価値を見出した企業・団体も多く、フォロワー数の多さによって単価が変わり、実際に1つの投稿でウン十万円のお金が動くケースもあったようです。なかには、単価を釣り上げるために事務所側がマネージメントの一環で所属タレントのフォロワーを買っていることも……。しかし、今回の件でその薄っぺらい影響力や内情が露呈しつつありますね」
モデルやアイドルだけではなく、政党アカウントのフォロワー数も若干ではあるが減ったと指摘されている。フォロワーがごっそりと減った人のなかには、ネット上で突っ込まれ、苦しい言い訳に終始したり、アカウント自体を削除してしまった人も散見されるが……なかには「フォロワーを買うなんてけしからん!」と叫んでいた識者のフォロワー数が大幅に減った事例もあるというから、闇はどこまでも深い。<取材・文/森原ドンタコス>

“フォロワー数がカネになる時代”の危うさ
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