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偏差値35から東大に合格した男の「努力のコスパを最大化する方法」

偏差値35から浪人生活を経て、東大入学を果たした現役東大生の西岡壱誠氏。『東大式習慣』の著者でもある西岡氏は、生活のあらゆることを「ゲーム化」することによって、成功法則を体系化している。今回は、西岡氏が考える成功するために欠かせない「勝利条件の設定方法」を解説。

「勝利条件」を複雑にしてはいけない理由

 日常の習慣を変え、効率的に生きていくために僕が提唱しているメソッドが、「ゲーム」の考え方を日常生活に応用する「ゲーム式習慣術」です。ゲームとして成立するためには、たとえば、「5分以内に」といった制限と、「反省点を洗い出せればクリア」などの勝利条件が必要ですから、ここを工夫することでより高い成果を期待できます。  そこで今回は、「勝利条件」を設定するコツについて解説したいと思います。みなさんは、ゲームを作る上では、どんな「勝利条件」が望ましいと思いますか? すでに世の中に浸透しているゲームから考えてみると、答えが分かるかもしれません。  サッカーや野球、バスケなどのスポーツの場合、「相手より点数が多ければ勝ち!」ですし、受験であれば「合格点以上なら勝ち!」です。これらに共通しているのは、「○○したら勝ち!」というルールがわかりやすく作られている点にあります。  いったいなぜなのでしょう? それは、「具体的でわかりやすいほうが熱中できるから」です。たとえば受験の場合、「何点以上で合格」という基準がはっきりしている場合は勉強に集中できますが、そうでなければ「どんな勉強をすればいいんだ?」と迷ってしまい、行動できませんよね。  仕事であれ、勉強であれ、「ゲームクリア!」「ゲームオーバー!」が見えやすいシンプルなルールをまずは設定するようにしましょう。

なぜ東大生はギリギリの点数で単位を取得するのか?

 わかりやすい勝利条件を設定すると、熱中できるだけでなく、「戦略を立てやすくなる」ことも大きなメリットです。たとえば受験勉強であれば「70点だったら、こういう問題で点を稼げるようになっていないと」というふうに、ゴールから逆算した戦略を立ててゲームを進めることができます。  こうした戦略は、東大生であれば、ほとんどの人が基本的なメソッドとして実践しています。実は東大生の多くは、大学のテストで「いい点を取ろう!」とは考えておらず、「最小限の努力で単位を取ろう!」と考えているのです。ですから、単位を取れるか取れないかのボーダーライン、ギリギリの点数で単位を取るのがめちゃくちゃうまい。この考え方さえ応用できれば、勉強でも仕事でも「努力のコストパフォーマンス」は格段に上がります。
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「勝利条件」をどう作る?
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東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>

偏差値35からはい上がった東大生が「<最強の効率>を生み出す習慣」を初公開! 落ちこぼれだった著者はいかにして「大逆転」を果たしたのか?

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