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一人ぼっちで何が悪い?“お一人様”の楽しみ方

“ぼっち”は全ての充実の起点で源泉。ダメな状態ではない

「一人を楽しむ」をコンセプトにするウェブメディア「DANRO」編集長の亀松太郎氏は、「生涯未婚率が年々高まっており、そこに離婚者も加えると相当数になる。今後、あらゆる領域で“お一人様”の進出が増えていくのは間違いありません」と話す。実際に、今年5月に発足した「DANRO」も反響は上々。今後もお一人様でも入れる場所の紹介や、人気イベントの一人参加率を割り出すなど、単独行動に必要な情報を提供していきたいと話す。
danro

ひとりを楽しむメディア『DANRO』 https://www.danro.bar/

 一方で、まだまだ“大人のぼっち”へのネガティブイメージが先行している外部環境について、このように分析する。 「学校教育では、一人で行動する術をまず教わりません。また、日本では気に食わない人への主な攻撃手段が無視して集団から孤立させることであり、それが『ぼっち=ダメな状態』という潜在的な固定観念に繫がっているのだと思います」  また、特に独身者の場合は歳を重ねるごとに交友関係が先細りになりがちであり、それが孤独に拍車をかける。だが、亀松氏はその状態も簡単に脱却できると話す。 「若い頃、たとえば大学時代だって、もともと一人の状態から趣味のサークルを通じて人脈が拡大し、そこから彼女ができて……という流れだったでしょう。中年でも当時とまったく同じ行動をなぞればいいだけ。一人である現状を嘆く必要はないんです」 ぼっち 一方で、家族やパートナーがいても寂しさを覚える人も少なくない。そうした精神的孤独にも、“ぼっち”という物理的孤独が良薬になる場合もあると亀松氏は言う。 「結局、“ぼっち”とは心の在り方ですから、一人の環境に身を置くことで、逆に本来の自分自身でいる楽しさを発見できることもあるでしょう」  大人のぼっち遊びも、悪い面ばかりではないのだ。 【亀松太郎】「DANRO」編集長 東京大学法学部卒業後、朝日新聞社を経てフリーに。ニコニコニュース、弁護士ドットコム編集長などを歴任し現職。早稲田大学大学院非常勤講師も務める ― [ぼっち遊び]超充実ガイド ―
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