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国産高級車の代名詞「クラウン」史上もっとも売れたのは何代目?

 クラウンが大好きな腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 新しいクラウンが登場しましたが、私は古いクラウンも大好きです。新型クラウンはとても魅力的だと思うのですが、過去のクラウンを見るとより一層クラウンの面白さを感じることができるかもしれません。

 クラウンに限らず、世の中では「新しいモノ」に注目することが多いですが、インターネットで過去のアーカイブを見ることができる今の時代、昔のモノに注目することで「一番良かった時代」を知ることもできるかもしれません。

クラウンらしいクラウンといえば。この8代目。5ナンバーでこのデザインを実現している。グリルインフォグは先代から特徴の一つとなっている

 ということで今回は、歴代クラウン史上もっとも売れた「8代目(130系)」を紹介したいと思います。

史上もっとも売れた8代目クラウンを徹底解剖!


 1987年に登場した8代目クラウンは、3ナンバーが贅沢品だった最後の時代のクラウン。前期と後期では3ナンバーのグレード展開が違うという特徴があります。8代目以前のクラウンにおいて、3ナンバー車は最高グレードを意味する存在で、他のクラウンとは異なりバンパーが長いという特徴がありました。これはクラウンに限らず、この時代は高級車でも5ナンバーサイズに収めるのが普通だったため、そのような傾向だったといえます。

 8代目クラウンではそういった3ナンバー車をさらに進化させ、それまでバンパーのみにととどまっていた差をボディにまで発展させ、3ナンバー専用の「ワイドボデー」としたのです。これは、前期型では3リッターにのみ採用されていたのですが、税制が変更された時代の後期型では、2リッター車などにもワイドボデー版が存在しています。

 8代目クラウンのラインナップは、ハードトップとセダンがあり、それぞれ5ナンバーと3ナンバー車が存在。ちなみに個人向けはハードトップ、ハイヤーやタクシー、パトカーはセダンといった棲み分けがあった傾向です。

当時は珍しかった純正カーナビを搭載


 8代目クラウンの面白さは、一見余計に見える装備が多々存在するという点です。

 例えば、後席の後ろには冷蔵庫があり、後席専用のエアコンも存在。後席用のエアコンをオンにするとコンプレッサーが回りだすのですが、このような仕掛けは車内空間が広いミニバンではよく見かけるものの、セダンでは稀といえます。

ボディ全幅が短くても、高級車らしい大ぶりなシートにするためか、センターコンソールが細い。セルシオ以前の車はこのようなセンターコンソールが多かった

 上級車種になると後席が電動リクライニングするのですが、低グレードでもリクライニング機能は省かれておらず、なんと手動で動く仕掛けが用意されているのです。後席リクライニングは日本人にとっては珍しくない機能ですが、ヨーロッパ車ではロールスロイスのロング版といえども80年代にはなかった装備です。

 そして、このクラウンが最も先進的だった点といえば、純正カーナビという存在。現在のような形のカーナビとしては、このクラウンが世界初だと思います。ただこれは、オプション設定だったため、全ての個体についているわけではありません。ちなみに、5ナンバーのハードトップにもオプション設定されていました。

高級セダンなのにラダーフレームを採用


 8代目クラウンの車体は、ラダーフレームとなっています。フレーム構造は悪路を突破する四輪駆動車に採用されることが多く、80年代当時でもセダンへの採用は少数派でした。ただ、これがもたらす乗り心地の良さは格別で、氷の上を滑るような心地よさがあるのです。これは、私が以前乗っていたロールスロイスのSZ系と似ていると思います。

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無駄に豪華だけど木目の設定がない

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