更新日:2019年09月27日 15:20
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皇室を滅ぼしたい勢力がめぐらすだろう2つの策謀とは? 倉山満

 ただ、それでも皇室の方々は油断されなかった。特に、今上陛下は全国を行脚され、国民との絆を保とうと、粉骨砕身された。多くのご公務は、その成果である。  ただ、今上陛下と悠仁親王殿下では状況が違いすぎる。両陛下にはお世継ぎとなる男子がお二人おられたが、親王殿下は一身に皇室の伝統を背負われることとなる。  秋篠宮殿下のお言葉をお借りすれば、ご公務の中の「どのものをその後行っていくか」は、日本の未来にかかわってくるのである。  悪意は常に善意の仮面をつけてやってくる。私が皇室を滅ぼしたい勢力ならば、尊皇家を装って近づく。「そうは言うものの、両陛下の想いで始められたご公務を軽々しく減らすべきではない。それに皇族の方々に団体の総裁や名誉総裁をしていただくことで、喜ぶ国民もいる。簡単な問題ではない」と。  だが、あえて再び言おう。そのすべてに、お世継ぎ問題は優先する。あらゆる問題に優先させ、あらゆる手段で努力する。これが、これまで先人たちが皇室を守るために行ってきた日本人の姿だ。  また、「皇族の人権」を持ち出す者もいる。「皇族の方々にも人権はある。好きな方と恋愛し、結婚される自由がある。人として幸せになる権利がある」と。偽善である。  なるほど、日本国憲法には人権カタログが並んでいる。「職業選択の自由」「居住移転の自由」「選挙権」「被選挙権」「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」などなど。皇族の方々には、そのすべてがない。あっても著しく制約されている。それを、恋愛と結婚の自由だけ認めようとは、なぜなのか。  皇室を、日本を守るには、国民が賢くなり、騙されないことだ。
1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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